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「カラダは究極の資本であり、投資先」を唱え、予防医療の普及に力を注ぐ堀江貴文氏と、血液がんにかかったのを機に、身体についてはもちろん生き方までも見直した岸博幸氏。
今号のGOETHE(ゲーテ)書籍刊行特別対談記事では、健康に関連する著書を同時期に刊行したふたりに、“生涯現役を実現するために今すべきこと”を語ってもらいました。
医療は治療だけでなく予防にも活用すべき
岸 僕は今、血液のがんといわれる多発性骨髄腫の治療中ですが、病気が判明したのは2023年1月、5年ぶりに受けた人間ドックがきっかけでした。
堀江 5年ぶりですか?
岸 ええ、お恥ずかしいかぎりです。当時60歳でしたが、体力にはすごく自信があったから、人間ドックはおろか、勤務先で毎年行われる健康診断すらずっとスルーしていまして……。
予防医療の重要性は認識していたつもりなのに、自分自身はまったくできていなかったと、今更ながら反省しています。堀江さんは、毎年人間ドックを受診しているそうですね。
堀江 起業した24歳の頃から、定期的に受けていますね。
岸 そんなに若い頃から?
堀江 当時の共同経営者が健康に対する意識が高くて、「責任ある立場なのだから、健康状態をチェックするのは大切だ」と勧められたんですよ。僕、意外と人の言うことを聞くので。
岸 全然そんな風には見えないのに(笑)。
堀江 いや、けっこう素直なんです(笑)。おかげで、24歳から51歳の今にいたるまでのデータがすべて蓄積できていて、それを見ると、自分の体質みたいなものがわかるんですよね。
僕の場合、肝臓系はすごく強くて、過去25年でγ-GTPの数値が基準より高くなったことは一度もありません。でも、腎臓結石はできやすいので、日頃から水をたっぷり飲むようにしているんですよ。こんな風に自分の体質を把握していれば、病気にならないよう、事前に対策がとれます。
岸 まさに予防医療ですね。僕の病気は原因不明の難病だから、予防できるものではないけれど、もっと早く見つかっていたらまた違ったのかなとは思います。だから今は、会う人ごとに毎年健診を受けるべきだと勧めているんですよ。「ちゃんと自分の身体をチェックしないと、オレみたいになっちゃうぞ」って。
堀江 健診をはじめ、予防医療はすごく重要。僕は2016年に予防医療普及協会を立ち上げたんですが、きっかけになったのは、胃がんのほとんどの原因がピロリ菌だと聞いたこと。
つまり、胃の除菌をすれば胃がんが予防できる可能性が高いのに、その情報自体を知らない人が多いのに驚愕しました。糖尿病にしても、人工透析が必要になる前に食生活を改めるとか、血糖値を下げる薬を服用すればいいのに、こうした予防の重要性を認識している人は、残念ながら実に少ないですね。
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