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夏になると膝丈スカートやショートパンツが履きたくなりますが、
久しぶりに人目に触れるそのひざ下は大胆な脚見せを華麗にこなす備えができています。
VOGUE JAPAN では、ほどよく引き締まり、まっすぐ伸びた美脚を手にするための
エクササイズとケア方法を特集しています。
運動不足なひざ下の危険な状態とは?
ピラティスインストラクターの千葉絵美さんはこう話します。
「運動不足の傾向があるコロナ禍の生活でひざ関節や股関節のバランスが崩れ、むくみがちに。あまり使わないために足がつりやすくなっているほか、ぽちゃっとたるんで見えることも」
医学博士の尹 生花先生によると東洋医学の観点からこう話します。
「あまり動かないことでめぐりが低下。時世による精神的ストレスも下半身のむくみがつながりやすく、“気”が滞っている状態」
美しいミニ丈の着こなしを気負いなくこなすひざ下のためには、これからのケアが急務かもしれません。
(1)ふくらはぎは鍛えずに引き締まったひざ下をつくるには?
美脚を手に入れるためふくらはぎに着目する人は多いけれど、
腓腹筋やヒラメ筋ばかり鍛えているとかえって不恰好な印象になりがち。
千葉「ふくらはぎの筋肉は表層部にあるので脚が曲がって見える原因にも。実は反対側にあるスネの筋肉を増やしたほうが、バランスを取りやすいんです」
(2)怠惰なひざ下が実は“腎”にも悪影響?
尹「ひざ下は体の水はけを司る“腎”と関係が強く、ここが弱ると冷えやむくみといった症状が起きやすい」
こう警鐘を鳴らします。
「特に昨今は、運動が不足しがちなことに加え、不安や恐怖といったマイナスの感情が起こりやすい社会状況。これらが肉体的にも精神的にも“腎”へのストレスとなり、下半身がすっきりしない原因のひとつに」
(3)現代人に増加中、“ひざ曲がりウォーク”になってない?
体幹が弱い日本人はヒール靴を履く場合を筆頭に、歩き姿がもたついて見えやすい。
千葉「ひざを伸ばしきって歩くことが大事なのですが、それができていない人がとても多いんです。ポイントとなるのは、大腿四頭筋。ここをしなやかに保つことで、どんな靴を履いていてもミニ丈が映える美しい立ち方と歩き方を実践しやすくなります」
めぐりを整えるケアでむくみ知らずの脚に
下半身の滞りを解消してシルエットの美化に励むため、生活習慣の中で心がけるべきことは?
尹「水分の代謝を改善する“腎”を養生する方法はいくつもありますが、まずは自分の体質を正しく見極めることが必要。話題の食材やサプリメントでも、体に合わなければ毒に。接種して楽になるかどうかを必ずチェックしてください」
そのうえで足の裏やふくらはぎのツボを刺激したり、温めたりするアプローチ方法も。
尹「“腎”につながる“湧泉”というツボを温めると、冷えやめぐりを改善してくれるのでおすすめ。また、むくみやすいなら“承山”をセルフで刺激。マッサージは体の“気”の流れの方向に沿って行うとより効果的ですよ」
こまめにできるセルフマッサージ
滞りやむくみを感じる人は、隙間時間に行えるマッサージを日常に取り入れましょう。
尹「痛いところほどめぐりが悪くなっているので、初めのうちは大変ですが、念入りにケアを。手で揉みほぐすほか、指の腹を使ってタッピングすると血流が改善して体が温まりやすく、あとはスティックやコームなど、マッサージ用のツールを使ってもよいでしょう」
本誌では、3日で変わる!?ひざ下ラインをキュッと引き締める“ながら”トレーニングや、
日々の生活で意識できる行動、取り入れたいアイテムなども紹介されています。
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