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とかく声が大きく、テキパキとした人物にスポットライトが当たりがちなビジネスの世界。
それと真逆な『内向型』の優位性を語る書が米国でベストセラーとなっています。
どこが共感されたのでしょうか。
Forbes JAPANhでは、ベストセラーとなった『「静かな人」の戦略書』の
著者、ジル・チャンにインタビューをしています。
内向的な人にとっては苦労する職場
世界は外交的な人向けにできている、と思わせる証拠は無数にあります。
幼いころから「大きな声で話しなさい」「ハキハキしなさい」と言われて育ち、
学校では学級会に積極的に参加したり、みんなの前で課題を発表したりすることが求められます。
就職試験では面接官の質問に、明るく意欲的に答えなければならず、
会社に入れば、周りとテキパキとコミュニケーションを取りながら成果を上げることが期待されます。
それだけではありません。
世の中は、カリスマ経営者や注目を集めるリーダーの話題であふれているのです。
そんな環境のなかで内向的な人々は苦労してきました。
ベストセラーとなった『「静かな人」の戦略書』の著者、ジル・チャンもそのひとりです。
「子どものころから物静かでした。しかし何といっても苦労したのは職場です。職場は内向的な人間には難関だらけなんです」
最近でこそ、内気な人、過敏な人に関する話題や本が少しずつ見られるようになってきましたが
これまで内向的な人々は社会では不適応とみなされることが多かったのです。
著者が見つけた内向的な人への実践的な指南
台湾に育ったチャンも、ともかく自分を外交的に見せかけようと腐心してきたといいます。
しかし、そんな方法では自分がもたないと知って取り組み始めたのが、内向的な自分が取れる戦略を考えることでした。
『「静かな人」の戦略書』はそんなチャンの経験が語られ、
そして内向的な人々が自分でも試してみることができる丁寧な指南が並んでいます。
それも、日常の業務、ミーティングの場、パーティでどうするか、部下や上司との関係など
さまざまなシチュエーションに合わせて解説されているのが、同書の大きな特徴でしょう。
「いろいろなシナリオに合わせた実践的な指南書のようなものが、内向的な人には必要だと思ったのです」
アメリカ企業や国際的な組織で働いた経歴をもつアジア人であるという点も、
われわれ日本人にとって参考になる内容を含むものといえるでしょう。
自分のことを表す言葉に出合う
実は、チャンは30代になるまで『内向的』という言葉すら知らなかったといいます。
それなのにチャンが大学時代にインターンとして携わり、その後就職したのは、
何とアメリカのスポーツ業界でのマーケティングの仕事でした。
小さい頃から野球の大ファンで、プロのスポーツチームにかかわるのが夢だったそう。
マーケティングもいろいろなアイデアが試せる面白い仕事に見えました。
ただ、当然のことながら、そこは活気あふれるにぎやかな世界で、堂々たる男女であふれていました。
「みんな超外交的でした。だから鎧をまとって外交的に見えるよう振る舞っていました」
そんなチャンがありのままの自分に気づいたのは、まさに『内向的』という言葉を学んだことでした。
それはスーザン・ケインの著書『内向型人間のすごい力』のなかに出てきました。
それまで自分の不具合は矯正しなければならないと考えてたチャンは、
出張中に読んだこの本で『内向的』という言葉に出合い、ハッとさせられた瞬間をこう思い出します。
「内向的という言葉を知ったことで、自分は故障しているわけでない、ちょっと違っているだけだとわかったのです。そして、世の中にはほかにも同じような人たちがいるんだ、と。これは自分のキャリアにとっても人生にとっても大きな転換点となりました」
5日間で3回もこの本を読み返し、その間何度も手を止め、顔を上げ、深呼吸せずにはいられなかったそうです。
本誌ではチャンが内向型人間として踏み出した本当の歩みや方法を編み出したことについても語っています。
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