千代田化工建設の会長インタビュー「世界各地でLNG増産の検討が活発になりつつある」

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三菱商事と三菱UFJ銀行から4年前に財務支援を受け、再出発した千代田化工建設

再生計画に取り組む榊田雅和社長は、採算性の改善や新技術普及に手応えを感じています。

世界のエネルギートランジション(移行)に果たせる役割は大きいです。

 

日経ビジネス電子版では千代田化工建設榊田雅和社長にインタビューしています。

 

LNG増産の検討が活発になりつつある

 

ウクライナ危機によりLNG(液化天然ガス)の争奪戦が起きました。

プラント建設の引き合いも強まっています。

 

中東、欧州、アジア、米国など世界各地でLNG増産の検討が活発になり、当社にも様々な検討の依頼が来ているのは事実です。特に欧州はLNG輸入が喫緊の課題です。ただ、必ずしもすぐ投資の意思決定をするわけではありません。カタールのように次の案件の投資決定をしたケースもありますが、検討を続行という地域もあります。今すぐLNGを増産したいとのニーズがある一方、現実には5年ほどかかるからです。私たちが現在手掛けているカタールの案件も5~6年を要します。

仮にLNG相場が高水準のまま推移すると、各国の需要家がより脱炭素へとかじを切り、リニューアブル(再生可能)エネルギーへの転換を加速させる可能性があります。欧州は元来、その方針でした。ウクライナ危機によって『やはりLNGは重要』との認識になりましたが、価格水準が投資の可否に影響するでしょう。資機材や設備費、輸送費なども高騰し、プラントの初期コストも相当高くなっています」

 

欧州以外の地域はいかがですか。

 

アジアのマーケットは少なくとも今後10年程度、ガス需要が伸びるでしょう。石炭火力がガス火力になり、産業用途や都市ガスとしても必要です。当社ではLNG建設の事業が7~8割を占めていますが、こうした地域が有望です。一方、2050年の(温暖化ガス)ネットゼロ社会に向けた取り組みも各地で進むので、その対応もしっかりとやっていきます」

 

力をつけたカタール

 

カタールで1兆3000億円の巨大プロジェクトを進めています。

同国との関係は深いのですか。

 

「日本がカタールから、20年間という長期契約でLNGを調達してきた実績があります。その設備は当社を中心に設計、調達、建設を手掛けてきました。ただ、両国の関係がこのところ少し薄れてきているのは気がかりです。

カタール自身も非常に実力を高めており、企業の経営層はMBA(経営学修士)を取得した優秀な人材がそろっています。オペレーション技術も工場し、販売力も強くなりました。かつてLNG開発を始めた際はかなり日本に頼っていましたが、現在はインフラ建設での調達においてもLNGの販売についても強固な交渉力を持っています」

 


 

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