モスフードサービス元会長「1度、外からモスのことを見つめ直してみたい」

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モスフードサービスの創業に参画し、1998年からは約20年、トップとして同社を率いた櫻田厚氏。

2023年6月末をもって退社し、現在はモスの理念などを外部から伝える講演活動に注力しています。

 

日経ビジネス電子版では編集長自らがインタビュー。

半世紀を共にしたモスを離れた理由や、櫻田氏の考える事業継承のあり方をインタビューしています。

 

外から古巣を見つめ直す

 

1972年の創業から支え続けた、モスフードサービスを離れました。

何の役職もなく退社するという引き際は異例ですね。

 

「理由は3つあります。

1つはスムーズな後継者の選定。創業者の櫻田慧は97年に急逝しました。その際、社内外は大混乱に陥りました。省みて私は健康なうちに後継者問題を片付けるべきだと考えました。

2つ目は、私自身の会社との関わり方の問題です。私は約半世紀、ずっとモスにいたわけです。私が会社にいない方が次世代のマネジメント層はやりやすいだろうと考えました」

 

株もあまり保有されていないそうですね。

 

「保有率でいうと、1%にも満たない小株主です。私は創業者の甥(おい)なので、同族ではありますが、オーナー家ではない。苗字が同じだけで大株主になるというスタンスは個人的に好きではありません

 

それでは次世代の経営陣に創業一族はいなくなるということですね。

 

「完全にそうなります。創業家も株を保有していないはずなので」

 

影響力を残さない

 

日本企業のトップは年老いてもなかなか引退しない人も多いです。

 

「仮に私が相談役でも名誉職でも、会社にいれば社員は『櫻田さん』と寄ってくるでしょう。社員は肩書うんぬんよりも『影響力』を見るのです。それはもう、会社に影響を与えていることと同義です。中途半端に残ることを、よしとしませんでした。

3つ目は私の個人的興味です。50年間、組織を抜け出したことがなかった。だから1度、外からモスのことを見つめ直してみたいと考えたのです」

 

在任中の早くから後継者については考えていたのですか。

 

「創業者が60歳で亡くなったので、同じ年になったのを機にプラントスケジュールを考え始めました。2014年に会長兼社長になったときから、社内で感づいた人が出始めました。勇気のある人間は私のところに直接きましたよ。

そんなときは『じゃあ飲みながら話そう』と。色々ヒアリングすると面白いのです。酒が入ると本音も出る。最初は『僕はそういう(社長になる)タイプではないので』と言っていた人も、何度も聞き直すと『ちょっとやってみたいかも』と言い出す(笑)」

 


 

本誌ではインタビューの続きをお読みいただけます。

 

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