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ソーシャルメディアの象徴的存在は40歳を目前に、新たな局面を迎えています。
人間の暮らしの……そして彼のレガシーの未来への大きな賭けです。
今号のForbes JAPANでは、メタ共同創業者、会長兼CEOのマーク・ザッカーバーグ氏を特集をしています。
運命を決めるのは相手じゃない
『ザ・アクアリウム(水族館)』と呼ばれるガラス張りの会議室に腰を下ろしたマーク・ザッカーバーグ。
費用便益分析しているのは、2023年の彼をニュースのヘッドラインへと押し上げた話題、
総合格闘技(Mixed Martial Arts)です。
あきらかに実現しなそうなイーロン・マスクとのケージマッチ(「たぶん彼はやらないんじゃないかな」)が、
ザッカーバーグを時代のまんなかに押し戻しました。
なんともばかげた話ではありますが、実はビジネスの目的にもかなっています。
キャリアを通して、彼は素晴らしい業績の数々を、
判断の誤りや民主主義を揺るがすスキャンダルによって台無しにしてきました。
だから、このマスクとのいがみ合いにはうまみがありました。
気難しい悪役のテスラCEOと戦うヒーローを演じて、フェイスブックの元『お子様CEO』が
立派なメタの指導者へと進化したことを示す、またとない機会なのです。
「運命を決めるのは相手じゃない」と彼は言います。
「自分がどう実行するかだ」。
もっと良いバージョンの自分を目指すだけだ

彼の友人で同世代のスポティファイ創業者ダニエル・エクは、現局面までの筋書きを以下のように描写します。
まず最初に、〈『ソーシャル・ネットワーク』のマーク〉がいました。
2010年の映画で描かれたような、傲慢で不誠実な天才としてのフェイスブック創業者です。
次に、〈ケンブリッジ・アナリティカのマーク〉、あるいは、〈邪悪なマーク〉がいました。
同社のデータ悪用スキャンダルを指しています。
そして今日のマークに至ります。
「人前で見せる姿が、だいぶ本人らしくなった」とエクは言い、
3段階のマークは世間の印象を反映したものであって、彼自身の見解ではないと強調します。
「彼はこの数年でずいぶん学んで、新しい情熱を燃やしている。責任ある振る舞いをしなければならないと気づいたんだ。なにしろ、こんな巨大プラットフォームを握っているんだから。でも、昔のマークもまだ少し残っていて、みんなが『こんなのうまく行かない』と言っても、賭けに出ている」
とりわけ、夢はあるが成功の保証はない、メタバースと呼ばれる仮想世界への1000億ドルに及びそうな投資です。
今後7年は利益を生まないとみられ、その後もどうなるかわかりません。
エクが言うには、ザッカーバーグは自分自身にもメタに対しても「格闘技的な世界観」をもっています。
経営学の教科書に載っている、敬意、意志、規律といった決まり文句とも相性がいい。
だが究極的には、大人になった第3段階のザッカーバーグは、総合格闘技の別の原理に傾いています。
それは、自分を知ることです。
「試合に出たら、相手と戦うんじゃなくて、自分と戦うものだろう?」
ザッカーバーグはそう言います。
「もっと良いバージョンの自分を目指すだけだ」
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