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収集したデータを分析、解析し、有益な価値を引き出す学問『データサイエンス』への注目度は年々高まりを見せています。
Discover Japanでは、データで未来を切り拓くために必要なカギを探っています。
データサイエンティストの宮田裕章さんへのインタビューをピックアップします。
データが新しい価値観と多様なライフスタイルを
社会にもたらす
日本のデータサイエンスを牽引する存在として精力的な活動を続ける、データサイエンティストの宮田裕章さん。
ヘルスケア領域を中心にさまざまなプロジェクトに取り組む中で、「データを使った社会変革」を行動の軸とし、
データが新しい価値観と多様なライフスタイルを社会にもたらすという未来予想図を描きます。
そのためにデータサイエンスはいかにして力を発揮するのでしょうか。
「日本に老舗企業が多い理由のひとつは、『買い手よし、売り手よし、世間よし』という近江商人の理念が多くの企業に息づいているからであり、これは現代のCSRにも通じる概念です。データにより、人権保護や環境配慮などは可視化されるようになりました。それは企業と従業員、消費者、社会との“つながり”が、可視化されたと同義。
つまりデータサイエンスはつながりが前提となった時代の中で、未来との関係を結ぶアプローチなのです」

データを活用した社会の実現は、「貨幣以外の価値の可視化」、「最大“多様”の最大幸福の実現」、
「世界とローカルの結び付きの強化」をもたらすと宮田さんは話します。
「貨幣は交換可能な価値として、社会に影響を及ぼしてきました。一方でデータは、個人の信用力を数値化した『信用スコア』や、『食における環境への貢献度』など、さまざまな価値を可視化できる。ゆえに貨幣を媒介せずとも、社会を駆動できるようになるんです」
多様な価値の可視化は、一人ひとりに寄り添ったニーズや状況を把握し、『個別最適』をも可能とするといいます。
「これまでの産業や社会政策は、平均値を想定して実施されてきました。大量生産・大量消費はその典型です。
データを生かすことで、個々人に最適なサービスを提供できる、最大“多様”の最大幸福がかなえられるのです」
さらに、ローカルの価値と世界との結び付きがより強くなれば、
地域特有の文化を生かしたプロダクトやアイデアも、海を超えて世界に届けられるはずです。
それらをかなえるデータサイエンスに大切なのは、『問いを立てる力』だと宮田さんは言います。

「課題に対し、どんな戦略が有効か問いを立て、データを収集、分析し、検証を重ねていく。この力は未来に必要な価値を考える上でも重要です」
持続可能な未来のために、いま日本企業に求められることは何でしょうか。
「問いを立てる力を養い、デジタルを前提とした解決策をつくり、データを活用すること。そうすれば日本は世界でよりいっそう躍進できるでしょう」
本誌ではさらにデータサイエンスによって実現されることが紹介されています。
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