次から次へと新しいハラスメントが生まれる…法律で定められている『6大ハラスメント』

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世はまさにハラスメント時代。

最近ではチャットの語尾に句点をつけるだけで『マルハラ』などとハラスメント扱いされる風潮さえあります。

PRESIDENTでは、『◯◯ハラ』に翻弄されないための、自己防衛術を紹介しています。

解説はハラスメント対策専門家・山藤祐子さんです。

 

相手が不快に思ったら即ハラスメントか?

 

文:山藤祐子

 

最近、「相手が不快に思ったら、そのすべての言動がハラスメントだ」とする
社会的な風潮が強まっていることに、私は強い懸念を抱いています。

 

総合職として入社してきた部下に地方への転勤の辞令を伝えたところ、
「それはパワハラでしょう」と訴えてきたケースがありました。

採用にあたって地方転勤がありえることを含めた雇用契約を交わし、
部下本人も内容を確認したうえで署名しているにもかかわらず……。

どうしてそう思うのかを尋ねると、
「いざ自分が辞令を受けてみて、どうしても嫌だと思ったから」という返答があったそうです。

 

往々にして、自分が思ったことをなかなか言い出せない部下と、
自分が思ったことをストレートに口に出してしまう部下に二分されます。

 

前者の場合、ハラスメントに対する悩みを一人で抱え込み、問題を深刻化させてしまうことがあります。

後者の場合は、本来ハラスメントに該当しないにもかかわらず、一方的に「ハラスメントだ」と騒いで、
上司やコンプライアンス担当者を右往左往させることになります。

 

いまではチャットGPTをはじめとする生成AI(人工知能)を使って、
自分がハラスメントを受けているかどうかを、瞬時に調べることができます。

 

しかし、自分の置かれた立場をきちんと整理したうえで、正確な前提条件を入力していなければ、
チャットGPTといえども判断が歪みます。

会社側が事実関係を詳細に調査し、ハラスメントには該当しないことを伝えても
「チャットGPTが正しい」と言って一歩も引かず、根気強く説明するしかないようなケースも少なくないようです。

 

日頃から部下が働きやすく環境づくりに取り組んでいる上司の皆さんからは
「次から次へと新しいハラスメントが生まれ、気苦労が絶えない……」といった、
ため息交じりの声が聞こえてきそうです。

 

つづきは本誌にてお読みいただけます。

 

本当のハラスメントは6種類だけ

 

 

法律で定められている『ハラスメント』だけは気をつけなければいけません。

法律でハラスメントにあたるものは、以下の6つがあります。

 

パワーハラスメント(パワハラ)

 

優越的な関係を背景に、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動などで、労働者の就業環境を害すること。

 

セクシュアルハラスメント(セクハラ)

 

相手が不快に感じる性的な言動により、相手に不利益を与えたり、働きづらくさせたりすること。

 

SOGIハラスメント(ソジハラ)

 

性的指向や性自認を理由に、差別的な言動や精神的・肉体的な嫌がらせなどをすること。

※SOGI…Sexual Orientation and Gender Identityの頭文字で、
性的指向(好きになる性)/性自認(自分の心の性)のこと

 

マタニティハラスメント(マタハラ)

 

妊娠、出産、育児中の働く女性に対して、
そのことを理由に行われる嫌がらせ、解雇、降格、契約の不更新などの不利益取り扱い。

 

パタニチハラスメント(パタハラ)

 

男性が育児休業制度などを利用することを理由に行われる嫌がらせ、降格や自主退職の教養などの不利益取り扱い。

※パタニティ…父性

 

ケアハラスメント(ケアハラ)

 

家族のために介護休業制度などを利用することへの中傷や嫌がらせ、妨害など。

 

これらは該当する言動をすると、訴訟リスクもあります。

「ハラスメント」を一言で表すのなら、職場における「いじめ」や「嫌がらせ」になります。

それらによる具体的な言葉や態度、行動によって、
「相手を不快にさせる」「人格を否定する」などの
人権侵害を引き起こすことから、
大きな社会問題になってきました。

 


 

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