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低アルコールの代表的なお酒といえば『ほろよい』ですが、
近頃この“王者”とは一線を画する新機軸を打ち出した商品が登場してきています。
日経トレンディでは、『酒好き』の心を奪う低アルコールについて紹介しています。
ほろよい1強の市場に異変あり
「酒好き」の心を奪う低アル3%
度数3%の低アルコールRTDは、これまで主に酒が強くない人が手を伸ばすカテゴリーでした。
実際、この市場を事実上独占していた『ほろよい』(サントリー)は、ジュースのような感覚で飲める点が受けています。
ところが、王者・ほろよいとは一線を画する新機軸を打ち出した2つの商品が参戦。
ターゲットは、生粋の“酒好き”です。
『キリン 華よい』(キリンビール)は、凍結した果物を粉砕して漬け込むなどした『果物浸漬酒』を隠し味として使っています。
味わいは甘みがありつつも、「苦味や渋みなど、良い意味での酒らしい“引っ掛かり”を感じられるようにした」(キリンビール)のが特徴。
飲み飽きさせないための工夫でもあります。
発売10日間で100万本販売を突破し、これは同社の過去5年のRTD新ブランドで最速だといいます。
より酒好きに訴求する姿勢を鮮明に打ち出すのが、『タカラ 発酵蒸留サワー』(宝酒造)です。
専用に開発した『宝焼酎』を使用し、低アルコールでも、飲み応えを感じやすくしています。
3種類あるフレーバーに、特に甘さを控えた『クリア』もラインアップしています。
さて、気づいたでしょうか。
この2商品に共通するのが、低アルコールでも、酒を飲んだ時の満足感を得やすい設計にしている点です。
「酒好きが好む低アル3%」という着想は新市場を切り開きました。
この2商品が発売された24年9~11月は、低アルRTDの市場規模が前年同期比109%となっています(キリンビール調)。
好調の背景にあると考えられるのが、24年2月に厚生労働省が公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」です。
「飲酒量(mL)」×「アルコール度数」が1日20g以上になると、大腸がんのリスクが上昇することなどが指摘されており、関心が高まっています。
純アルコール量20gは、アルコール度数7%の缶チューハイだと350mL缶1本だけで到達します。
酒は飲みたいけれど、健康も気になる。
ただ、従来の低アルRTDは甘いし満足できない……という不満を抱えていた愛飲家が、市場になだれ込んでいる構図が浮かび上がります。
今後も、「“酒感”のある低アルRTD」が存在感を増していきそうです。
本誌では、より詳しい記事をご覧いただけます。
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