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2021年1月、坂本龍一さんは、直腸がんの手術をしました。
それから私たちが坂本さんの姿を見なくなって1年以上が経ちます。
その間も、オランダで世界初演を果たした舞台『TIME』、
北京での大規模展覧会、映画『MINAMATA』の音楽など
坂本さんの作品は世界中で発表され続けていました。
療養中の今、坂本さんはどのように過ごし、どんなことを考えているのでしょうか。
婦人画報が坂本龍一さんにインタビューをしています。
もしかしたら、これが最後かなと思った

今日は2021年12月7日です。今の状況を教えていただいてもいいですか?
「今は手術と手術のちょうど間です。次の手術で今年の大きい手術は3回目になります。1ヶ月半前に2回目の手術をして、手術をすると体力や免疫力が落ちますが、それがだいぶ戻ってきて、散歩をしたりしています。
また手術を受けると体力が落ちるので、それに向けて筋力が回復した状態で手術を受け、下げ幅をなるべく少なくして術後の回復を早めようという、そういう状況です」
2020年6月にニューヨークで直腸癌が発覚して、すぐに7月から治療が始まったという坂本さん。
ニューヨークでやっていた治療が一段落し、11月に仕事で日本に帰り、2週間の隔離明けに人間ドックを受けたそうです。
「人間ドックではニューヨークで診断されたものとは違う直腸がん由来の病巣が見つかってしまいました。そこからセカンドオピニオンも含めてさまざまな診断をしてもらった結果、早急に手術をということになり、日本で治療しようと決めて、それ以来ずっと日本にいます」
その時の率直な心境は?
「宣告されたのが、2020年12月12日に開催したオンラインコンサートの前日だったんです。だからというわけでもないけれど、あのコンサートのときの記憶があまりなくて。今思い返すと体は冷えきっていました。360度グリーンバックのなか、影が出ないように全方向からライトを当てられて、演奏空間としては最悪な状況で辛かったですね。
でも不思議なもので、あの日の演奏を『よかった』と言ってくれる人も多いんです。宣告はされたけど、治療方針も決まっていなくて、『もしかしたらこれが最後かな』っていう気持ちもあっての真剣さが演奏に表れたのかもしれません。ただ気持ちとしては最悪な状態でした」
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本誌では、坂本さんの手術後の経過期間や、病気を忘れられる瞬間などもインタビューで答えています。
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