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もし、17歳の頃の自分に映画をおすすめするなら、どんな作品にしますか?
映画を観始めるのに、早いも遅いもありません。
しかし、若いうちに色々観ておくときっといいことがあるはず。
今回のPOPEYEでは、大人になるまでに観てほしい名作をたくさん紹介しています。
その中から、俳優の仲野太賀さんのインタビューを紹介します。
仲野太賀が17歳の自分に見せたい映画は
『American Utopia』

彼が17歳の自分におすすめしたいという映画は『アメリカン・ユートピア』。

《アメリカン・ユートピア》2020年公開
元トーキング・ヘッズのフロントマンでもあるデイヴィッド・バーンが
2018年に発表したアルバム『アメリカン・ユートピア』をもとにしたブロードウェイショー。
揃いのグレーのスーツを着て舞台上を自由自在に動き回るミュージシャンやダンサーたちのパフォーマンスには圧倒されます。
17歳の頃は渋い大人や強い大人に憧れていたという仲野さん。
「年を重ねてからは強い中にも弱さがわかる優しさがあるとか、多面的な魅力を持つ大人が格好いいと思うようになって。『アメリカン・ユートピア』のデイヴィッド・バーンは、まさにユーモアとインテリジェンスを兼ね備えた“粋な男”。彼のような大人になれたらどんなに素敵だろう、と未来を想像させてくれるものでした」
アメリカン・ユートピアはデイヴィッド・バーンのブロードウェイショーを映像化した作品。
「楽曲はもちろん、照明もスタイリングも洗練されていて。舞台上にいるのは、様々な人種のミュージシャンやダンサーと、移民から帰化した過去があるデイヴィッド・バーン。どんな劇映画よりも現代社会を描いているんじゃないかな。舞台芸術として一つの融和と、それこそユートピアを見た気がしました」
10代だと作品が語っているものを理解することはできないかもしれないけど、いい刺激にはなるはず、と続けます。
「劇場では立ち上がりたい興奮を抑えながら観ましたが、17歳の自分には『踊りたくなったら踊ればいい』と言ってあげたいですね」
本誌では、写真家の木村和平さん、ファッションモデルのイシヅカユウさん、
他11人の方達の『17歳の頃の自分に見せたい映画』を紹介しています。
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