小雪・12年ぶりの主演映画『桜色の風が吹く』息子の一歩先を歩き道を切り拓く母を演じて

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デビューして25年。

現在、10歳、9歳、7歳の子の母として、田舎で子育てをする小雪さん。

Preciousdでは、東京を離れての暮らしを決意した経緯、12年ぶりの主演映画作品にかけた熱い思いを語っています。

 

息子の一歩先を歩き道を切り拓く母を演じて

 

「今、この時期に出合えてよかったと思える作品です。3人の子を育てる母となって、初めてわかる気持ちがある。それらは少しは生かせたおではないかと」

 

そう話す小雪さん。

盲ろう者として世界で初めて大学教授となった、福島智さん(東京大学)の半生をもとにした映画『桜色の風が吹く』
主演で登場しています。

9歳で失明、18歳で失聴した息子を支え続け、やがて自立させていく、たくましく、慈愛に満ちた母を演じました。

 

「だんだんと光も、音も失っていく息子の姿を見ているのは、母としては身が引きちぎられるような思いだったと思います。でも福島先生のお母様は、ここで留まっていても道は拓けない!と立ち上がるんです。セリフにも、『一緒に同情したってしょうがないじゃない』とありました。だからこそ、彼の一歩先を歩く、光にならなくてはと」

 

氏の母親である福島令子さんは、指で相手の手にタップする“指点字”という会話の方法を、
世界で初めて思いついた人です。

この新たな交流手段に息子は応えて、一気に未来が広がりました。

 

「すごい発想力ですよね。伝えんがために、心を絞るようにして生み出した行為だったと思います。でも指点字は打つ強弱をはじめとても難しくて、私も学びましたけど、到底、習得できるものではなくて。けれど、もっと世界中に広まれば、盲ろうの方達が、今よりもっとラクに生きられるだろうと思います」

 

ひとすじの希望をつかんだ母と子、支えたその家族の物語は心に沁みて、大きな勇気をもたらしてくれます。

 

「きっと、福島先生の明るさも大きいのだろうと思います。

暗闇の淵にあってどれほど苦しくても、光あるほうへと立ち向かわれた。お会いすると、ものすごくパワフルで面白く、ユーモアにあふれた方なんです。苦をスッとユーモアに変えられるというのか。先生の前では、つまらないことにカッコつけて取り繕って生きることなんて、無意味なんだなと。

苦しかった境遇など感じさせない、懐の大きさ、深い“人間力”のようなものを感じさせられます。

映画のシーンにも出てくるのですが、天命というものを与えられた。神様が人を選んで、そういう苦難、試練を与えられたのではなかったか、そんなふうに思います」

 

ハンディを持つ人たちに対して、「まだまだ社会の偏見が多いことが気になります」と言葉に熱がこもります。

 

「どんな人であっても、同じ大切な人生のはず。この映画を観て、少しでも世界観が柔らかく広がってくれたなら」

 


 

本誌では、小雪さんのインタビューのつづきをお読みいただけます。

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