101年続いた『週刊朝日』が休刊…吉永小百合「200年を目指してと言ったのに」

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101年間、時代とともに歩んできた『週刊朝日』が今号をもって休刊。

 

休刊にあたり、週刊朝日にゆかりのある方たちがメッセージを残しています。

今回は女優・吉永小百合さんのコメントをピックアップします。

 

「200年を目指して」と言ったのに

 

 

吉永小百合さんのコメント

 

初めての取材は相当緊張していた

 

私が初めて『週刊朝日』さんから取材を受けたのは、1965年です。

コラムニストの荒垣秀雄さんとの対談でした。

政治経済の記事も入っている堅くてまじめな雑誌です。

それに、荒垣さんは『天声人語』を長い間書かれた方とお聞きして、
私なんて届くことのない世界の方ですから、そうとう緊張してお答えしたと思います。

 

でも堅い記事ばかりではなく、おもしろい連載もたくさんあるんですよね。

特に『似顔絵塾』には強い印象が残っています。

人を描く素晴らしさを感じました。

 

社会的な問題についての考えを紹介してくれた

 

私は『夢千代日記』(第1部放送は81年)で胎内被爆者を演じてから、
非戦・反核について
言うべきことはきちっと言わないといけないという思いが強くなりました。

芸能人が社会的な問題についてしゃべる機会や場というのは、なかなかありません。

そんな中、『週刊朝日』さんは私の考えを紹介してくださいました。

近年は、先に亡くなられた坂本龍一さんがオピニオンリーダーとして、お考えをきちんと言っていらして。

私も一緒に活動をさせていただき、見習いたいと思っていましたし、これからもと思っているんですね。

 

正面から題材に取り組んで書く雑誌

 

日本だけでなく地球全体がめちゃくちゃな方向に進んでいる。

そういう時代になってきたと思います。

だからこそ、きちっと正面から題材に取り組んで書く雑誌には、頑張ってほしいと思っていました。

 

そんなときに休刊の発表です。

発言の場がなくなっていく寂しさを感じます。

トップが悪いんじゃないですか。

100年も続いた大事な雑誌をやめるなんて。

 

映画の世界もフィルムからデジタルに変わって、私は今でもまだ慣れたとはいえません。

加えてネット配信も普及してきました。

映画を映画館で観ることで、感じるものもあると思うんですけど。

 

情報も、本や雑誌を買いに行かなくても、自分のもとに勝手にネットに乗ってくるようになりました。

これを読もうと思わなくても、自分で考えて選ばなくても、勝手に情報がやってくる。

自分でその場所に行き、目で見ることで感じたり、出会った人と言葉を交わすといった世界が、
どんどん遠のいていってしまう危機感があります。

 

ですから私は昨年2月の『週刊朝日』創刊100周年記念号で、
「200年を目指して、ぜひぜひ頑張ってください」とエールを送ったんですよ。

そう言ったのに、という思いでいっぱいです。

 


 

本誌では、作家の池澤夏樹さん、ミュージシャン・小説家の高見沢俊彦さん、
女優の宮崎美子さんなどもコメントを寄せています。

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