小池栄子が考える愛「40代になって、今まで以上に見返りを求めない愛が強くなった」

  • 更新日
  • 有効期限 2023.08.08

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表現者として円熟味を増し、凄みを感じるほどのNHK大河ドラマでの熱演が注目を集める俳優・小池栄子

年齢を重ねてさらに自由になり、優しさとしなやかなタフさを身につけ、凛々しくもチャーミングな彼女は、
多様な愛の理解者でもあります。

 

VOGUE JAPANでは、愛をシェアしたい今の気分と、パートナーと積み重ねるこれからの愛のカタチを語っています。

 

自己肯定感が比較的高いのは『愛の貯蓄』のおかげ

 

 

「40代になって、自分のことより他人だな、と無理なくナチュラルに思えるようになりました。今まで以上に、見返りを求めない愛が強くなったというか。

パートナーに対しても、自分をどう思ってくれるかより、自分がどう愛したいかが大事。愛してるよ、という気持ちを相手の負担なく示すことができたらいいな、と思います。今は、もらう愛より、分かち合う愛のカタチがしっくりくる

 

そう彼女が思えるのは、愛にあふれた環境に育まれ助けられた経験があるから。

 

「両親、姉、親戚がとても愛情深くて、それが自分の核となっています。

お仕事を始めてからは、傷ついたり自信をなくしたりしたこともあったけど、弱音を吐くたびに、あなたは大丈夫、あなたのことを愛しているよ、と励ましてくれました。

自己肯定感が比較的高いのも、“愛の貯蓄”のおかげ。恵まれた環境で、愛されて自信を持てたことに感謝しているので、それを人に、動物に、作品に、還元していくことが大人になってからの使命だと思っているんです」

 

愛されて育った少女は、しなやかなタフさも身につけます。

そのターニングポイントは2007年の結婚。

夫・坂田亘氏の存在です。

 

「それまでの私は、敵をつくらず皆に好かれるいい人でいたい、という気持ちが強く、それゆえ小心者な部分がありました。でも彼は、根拠のない自信で支えてくれ、どんなときも『大丈夫』と言ってくれる。その安心感で大概のことは乗り越えられてきたし、最悪この人がいてくれたらいいや、と思えるように。人の顔色を窺うことも一切なくなりましたね

 

アゲインストの風を感じるときこそ、愛の力が必要になるとも語ります。

 

「自分で自分を愛する気持ち、周りの人間を愛する気持ちがぶれなければ、逆境でも踏ん張って立っていられる気がします。

私たちの仕事はSNSの攻撃も避けられません。でも、何を愛して、愛されてるか、何を大事にしていて、大事にされているかを、明確にわかっていれば、外野のノイズに振り回されにくくなるのでは?

 

とはいえ、世の中には愛を信じられない人、コロナ禍で孤独感を募らせて苦しんでいる人も。

そこへも彼女は思いを馳せます。

 

「どこかの誰かが、ひとりぼっちで寂しい思いをしていることを想像すると本当に辛い。そんな方がたまたまテレビをつけたら私が出ていて、くすっと笑ってもらえたら最高、と思いながら日々仕事をしています」

 


 

本誌では小池栄子さんが性や恋愛について、語っています。

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