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2024年にゴジラが生誕70周年を迎えます。
その前年となる今年11月には、ゴジラシリーズの最新作『ゴジラ -1.0』が公開。
今や日本だけにとどまらず、世界的に有名な怪獣王、そして世代を超えて愛されているゴジラは
世代によってその愛され方やとらえ方は異なりますが、
昭和40年男では、この世代の方達ならではの独特なゴジラ観があるはず、と考え、
今回のゴジラ特集を掲載しています。
ゴジラ最新作『ゴジラ-1.0』を観ろ!

長い歴史をもつゴジラシリーズに目を向けた時、
1954年に公開された第一作がどれだけ大きな意味をもつのかがわかります。
これまで多くの強敵と死闘を繰り広げてきたゴジラですが、
その歴史のなかで原点回帰とも言える作品が幾度か生み出されていることに気づくはず。
昭和40年男世代が衝撃を受けた『ゴジラ対ヘドラ』(1971)は、
ヘドラの存在を通して公害が人類を滅ぼす危険性を訴えた作品ですが、
“公害”という主語を“核”に変えればそのまま第1作のテーマになります。
また、1984年に公開された『ゴジラ』や庵野秀明氏と樋口真嗣氏がタッグを組んだ『シン・ゴジラ』(2016)では、
第1作で登場した人類の敵としてのゴジラを現代によみがえらせています。
このような作品が生まれる理由は、第1作にゴジラの威力が凝縮されているからです。
ゴジラは相反する複数の要素を孕んだ存在です。
核実験の被害者でありながら、人類を窮地に追いやる加害者。
その出生も自然に端を発しながら、科学の象徴である核を媒介にしています。
そして、禍々しい存在でありながら、誰をも惹きつける魅力があります。
こうした要素が第1作には見事に詰まっているのです。
『ゴジラ-1.0』の監督・山崎 貴の試み
『ゴジラ-1.0』の監督を務めた山崎 貴氏は、
今作で第1作以前の終戦間もない日本にゴジラを出現させるという試みに挑んでいます。
劇中で山崎は人知を超えた“何か”としてゴジラを描いているのですが、
この視点は庵野氏・樋口氏にも相通じるところがあるようにも思えます。
三者はゴジラがそこに存在するだけで、
恐怖を喚起する第1作特有の空気を醸成することに眼目を置いていると思うのですが、
これは60年生まれの庵野氏、64年生まれの山崎、65年生まれの樋口氏が
第1作の魅力を再発見した最初の世代だからかもしれません。
本誌の筆者(福積幸一)は記事中でこう記しています。
「ゴジラの一挙主一投手から目を話すことができなかった。それは山崎が生み出した、第1作に通じる緊張感を孕んだ空気に筆者が伝染したからだ」
本多猪四郎と円谷英二が“異形なるもの”の核心に触れようとしたように
60年以上の時を経て、山崎も新たな手法で人知を超えた“何か”の正体に迫ろうとしています。
こうした試みは、今作を映画館で体験した新しい世代に継承されていくはず。
ゴジラの遺伝子は途切れることなく未来への扉を開き続けます。

本誌では、『ゴジラ-1.0』の監督・山崎 貴氏にインタビューしています。
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