上白石萌音「原作者・瀬尾さんの言葉で主演の思いが強まりました」

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瀬尾まいこさんの同名小説が原作の映画『夜明けのすべて』上白石萌音さんが出演しています。

PMS(月経前症候群)に悩む藤沢さんと、パニック障害を抱えた同僚・山添くんが、
互いの事情と孤独を知り、最高の理解者となっていく様子が描かれています。

 

日経マネーでは、女優の上白石萌音さんにインタビュー。

 

【映画『夜明けのすべて』あらすじ】

 

月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんは
ある日、同僚・山添くんの小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。

だが山添くんもまた、パニック障害を抱え、色々なことをあきらめ、生きがいも気力も失っていた。

職場の人たちに支えられながら、いつしか2人の間には友達でも恋人でもない同士のような感情が芽生えていく。

 

小説への思い入れが深かった分
オファーを頂いた時はうれしかった

 

上白石さんは元々、原作の大ファンだったそうですね。

 

「最初に小説を読んだ時は、主役の2人が現実世界で私たちと同じ体温で生きる『普通の人たちだ』という印象を受けました。

瀬尾さんとは原作の刊行のタイミングで対談する機会を頂いたのですがその時、『上白石さんは、藤沢さんに合いそうですね』と言っていただいて。そこから『何年後かに他の人が藤沢さんを演じることになったら悔しい』と意識するようになりました。

小説への思い入れが深かった分、オファーを頂いた時はうれしかったです」

 

藤沢さんとご自身が似ていると感じる部分はどこですか?

 

 

「周りにどう思われるか気にしすぎるところかな。みんなそうですよね。藤沢さんはPMSという、自分ではどうしようもないものを抱えているからこそ、この思いはより強いと思いますが、私も人によく思われたいし、嫌な気持ちにさせたくない。『私って何だ』と過敏になることはよくあるので藤沢さんの気持ちは分かるなと。あとは九州人らしく、お節介な部分も似ています(笑)」

 

藤沢さんと山添くんは、名前が付けられないような、何か不思議な関係ですね。

 

世間は男女をすぐに恋に結び付けようとしますが、本人同士はそうとは限らない。周りにはやし立てられるから恋人になるってこともあるじゃないですか。2人の周りには、はやす人はいませんし、友達でも恋人でも仲間でもないけれど、心地よい関係だと思います。同性でも年が離れていても2人のような関係は生まれると思いますし、こういう縁があると思うと、これからの人との出会いが楽しみになります。

(山添くんを演じた)松村北斗さんとの関係も、藤沢さんと山添くんに影響を受けた部分はあると思います。演じる上で踏み込んだ話もしましたが、いまだに苗字に『さん』をつけていますし、敬語なんですよお互いプライドがあって引くに引けなくて、一生敬語を貫こうかと(笑)。藤沢さんと山添くんに近いこの関係はとても心地よいですし、こういう存在は貴重です」

 


 

本誌では上白石萌音さんのインタビューの続きをお読みいただけます。

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