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ゲーム実況者・キヨさんの東京ドームイベントや、
『行方不明展』をはじめとしたゾワッとカルチャー、ここ最近増えている擬似家族もの作品…
これらの文化に今みんなが惹かれるワケとは?
ananでは、みんなを惹きつけるアノ人のインタビューとともに、その理由を探っています。
いま世の中を惹きつけるカルチャーとは?

昨今、映画やドラマ、イベントでもジャンルも興味の幅も多様なコンテンツが次々と登場する中、
みんなが夢中になっているのは?
そこから見えてきた3つのカルチャーの人気のワケを
映画ドラマ考察YouTuberの大島育宙さんと、エンタメ社会学者の中山淳雄さんが読み解いています。

#みんなで盛り上がりたい
4畳半カルチャー
自宅などからオンラインで楽しむことが基本だったカルチャーのリアルタイムイベントが活況。
10月に開催されるゲーム実況者キヨさんの
東京ドームでの単独リアルイベント『キヨの東キヨドーム in TOKYO DOME』のチケットはソールドアウト。
歌い手のAdoさんが4月に国立競技場で行ったシルエットのみのワンマンライブも大盛り上がり。
10月には握手会も予定。
ただし、ビジュアルを公開せずに活動しているため、ボックスから手だけを出して握手するというアナウンス。
中山淳雄さん「こうしたイベントが人気なのは、コロナ禍で閉じ込められていた閉塞感からの解放という側面があるのかも。さらに、もともとみんなと一緒に楽しみたいというファンの願望があったなか、運営の供給が追いついてきた結果なのかなと思います」
#日常と隣り合わせの
ゾワッとカルチャー
ホラーといってもスプラッター系ではなく、不気味な気持ちになるタイプ。
クライムサスペンスのなかでも現実と地続きの恐怖を感じる作品。
そんなゾワッとカルチャーがヒットを牽引。
例えば、3月に公開されたホラー作家・雨穴さん原作の映画『変な家』は、興行収入50億円を突破。
また、ホラー作家の梨さんや、フェイクドキュメンタリー『イシナガキクエを探しています』などで知られる
テレビ東京プロデューサーの大森時生さんらが手がけた、
行方不明に関する展覧会『行方不明展』は、来場者数約7万人を記録。
大島さん「1度観ただけでは、解釈しきれない。後で調べたり、感想を言い合ったりする楽しみがあるということが、近年ヒットの要因では」
Netflixシリーズ『地面師たち』は、“なぜそんな事件が!?”という堅実の禍々しさをベースにした物語で
Netflixの日本トップ10で6週連続首位を獲得。
綾野剛、豊川悦司、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧といった手練れの俳優陣が、
濃厚な演技合戦を繰り広げているのも話題となりました。
#まなざしが変わる
生き方ゆさぶりカルチャー
作品を見ることで自分の中の価値観が変わったり、身近な問題を考えるきっかけになったり。
今年前期の連続テレビ小説『虎の翼』は、その代表格。
大島さん「民法でも夏ドラマは、フジテレビ『海のはじまり』では、母性の幻想など異性愛前提の世界でタブー視されてきたような話と向き合っていました。TBS『西園寺さんは家事をしない』は、『逃げ恥』的な擬似家族ものですが、恋愛より生活という『逃げ恥』以上にリアルな方向にスライド。
また、映画『ラストスマイル』など、自分にフィードバックがあるコンテンツが支持される傾向」
『海のはじまり』と『西園寺さんは家事をしない』は、擬似家族ものという点でも共通しています。
中山さん「血縁に縛られない多様性ある家族の形という価値観は、Netflix『ボーイフレンド』にも通じるところ。コロナ禍以降は家族的な繋がりを求める傾向が強まったように感じます」
本誌では、中山さんと大島さんが語るカルチャーやコンテンツについて掲載されています。
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