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道央エリアに属する空知地区は、ソバの作付面積が全国2位の深川市擁する北海道屈指のそばどころ。
近隣には日本一のソバの生産地でもある幌加内町も控えています。
今号の蕎麦春秋では、雄大な北の大地に育まれた絶品ソバを味わい尽くすべく、空知の手打ちそば店を紹介しています。
甘みと旨みが増した
豪雪地帯ならではの『雪室そば』
『そば処 明日萌(あしもい)』は、ほろしん温泉ほたる館に併設された手打ちそば店。
ほろしん温泉は旭川市と留萌市の中間にある沼田町の温泉地で、ほたる館はその宿泊施設です。
施設の周辺が北海道では数少ないホタルの生息地であることが、その名称の由来です。
ほたる館は客室と温泉、レストラン、宴会場等を完備。
さらに周辺は幌新いこいの森公園として整備されており、家族みんなで楽しめるオートキャンプ場や
キャンプサイト、また体育館やパークゴルフ場といったスポーツ施設があります。
ほろしん温泉ほたる館が温泉レジャー施設として、一方で手打ちそばが美味しい温泉としても知られています。
明日萌は『ミシュランガイド北海道2012特別版』に掲載されたこともあるほど。
宿泊客だけでなく、もちろん日帰り入浴客も利用できます。
甘味のある沼田町産のキタワセを二八で打つ
明日萌では地元・沼田町産の玄ソバを石臼で挽き、二八で打ちます。
空知には深川市、近隣には幌加内町といった日本屈指のソバ産地があり、
沼田町と同様にキタワセが栽培されています。
それでも沼田町産を使うのは、
「産地が近くて品種が同じでも、微妙に味が違うから。沼田町産のソバは、甘みがあって風味豊かなんです」
と飲料係の矢部さんは話します。
太めに打った沼田産キタワセの二八そばは、コシの強さが魅力。
カツオ節と昆布でだしを取ったつゆの風味とともに、そばの喉越しのよさを楽しめます。
創作メニューの『辛ねぎそば』が人気
メニューは比較的オーソドックスなものが多いですが、
それでも温かいそばの上に辛めに味つけしたネギがたっぷり載る『辛ねぎそば』は人気の創作メニューです。
また『今月のおすすめ』と称して、店が勧める月替わりのそばも提供しています。
取材時の2022年8月の“おすすめ”は『ねばねばそば』。
真夏の熱い時期を乗り切るべく、とろろや納豆、オクラといったネバネバ食材が載ったぶっかけそばです。
味がいいのはいうまでもありませんが、いまのところは温泉に併設されたそば店の域を出ないのも事実。
矢部さんはこう話します。
「温泉のついでではなく、そば目当てにお客さんが来店されるような店を目指しています。そのためには単に手打ちというだけでなく、個性的なそばメニューの開発に努めたいですね」
本誌では、豪雪地帯特有のソバの保管方法『雪室貯蔵』などについても紹介しています。
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