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価格の優等生と愛されてきた玉子が、疫病や値上げなどあらゆる苦境に立たされています。
いまこそ、改めてニッポンのたまごの美味しさを知り、感謝すべき時がきました。
今号の食楽にて紹介されている、映え力マックスの最新グルメから、ノスタルジックな一皿まで、
リビドーをかき立てる命の味わいを堪能してください。
東京・御徒町『egg baby cafe』
エッグベイビーサンド with フレンチフライ

百花繚乱のタマゴサンドにニューウェイブの予感
タマゴサンドといえば、東のタマゴサラダ派、西の厚焼きタマゴ派論争が定番とされてきましたが、それも今は昔。
茹で玉子にスクランブルエッグ、はたまた数種類のハイブリッドも登場し、
マフィンで挟めばエッグベネディクトもサンドだとすると、凄まじい群雄割拠の様相を呈しています。
そんな時代の最中、“たまご料理専門店”を謳うニューカマーの存在が注目を集めています。
御徒町から秋葉原に続く高架下の再開発で、2018年にオープンした『egg baby cafe』。
約70坪ものスペースに吹き抜けの2階席やオープンキッチンを配したカフェの隣には
グループ店の肉ビストロ『東京ブッチャーズ』やビール醸造所も併設しています。
たまごを使った定番メニューは、料理4品、スイーツ3品と品数は一般的なカフェ並みとも思えますが、
そのどれもが“ありそうでなかった”ギミックに富んでいます。
しかも、この店一番の人気料理が、タマゴサンド。
近年の断面萌えブームでお馴染みの茹で玉子タイプではありますが、
このとろりと流れ出すほどの半熟タイプは意外と新しいです。
店内で発酵から焼成まで行う自家製食パンは、流れ出す卵黄との相性を考慮し、
サンドとしてはやや厚めの15mmスライスを、鉄板で外側のみのトーストに焼き上げます。
そして二枚のパンの内側にたっぷりと塗布する、自家製タルタルソースが味の核。
細かく刻んだ茹で玉子のコクとベーコンの旨味、コルニッションピクルスや粒マスタード、
マヨネーズの酸味のバランスがとにかく秀逸。
茹で玉子にタマゴサラダでは味がほぼやけてしまうところを、
旨味や酸が立ったタルタルソースで、小気味良いアクセントにするあたりのセンスは脱帽です。
気温に合わせて茹で時間を秒単位でコントロールするという、茹で玉子の火入れ具合もまた神業。
黄身は強く握ると溢れる程度に、白身はギリギリ火が通った辺りのふるふるの食感が、
サンドにより一層の一体感を生んでいます。
この茹で玉子とタルタルソースで使用する玉子の量は、一人前あたりなんと約4個分。
ボリューム感もさることながら、たまごの魅力を最大限に活かしきるという、
タマゴサンドの新たなスタイルがここに誕生しています。

本誌では、さらに玉子の定番料理『親子丼』や『オムライス』、『だし巻き卵』が紹介されています。
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