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ワインってなんだか不思議な飲み物。
おいしいワインを一緒に飲むだけで、初めて会う人、国籍や文化が違う人とも、楽しさや喜びを共有できるからです。
クラシック、ナチュラル、泡、白、赤、ロゼ、オレンジ……
造り方も種類もさまざまなワインは、いま、多様性の時代へ。
フィガロジャポン初のワイン特集では、入門編から食卓への取り入れ方、専門家として働く女性のホンネまで網羅しています。
今回はその中から『スパークリングワインの魅力』についてピックアップします。
もっと知りたい、泡の魅力

スパークリングワインは、お祝いや記念日はもちろん、親しい友人とのひとときを彩ってくれます。
最も古いスパークリングワインは、フランス・ラングドック地方のブランケット・ド・リムーで、16世紀前半に修道士たちによって発見されたという説があります。
ですが、考えてみれば、ワインは紀元前6000年頃から造られてきました。
ワインに発酵はつきものです。
ブドウの果皮に存在する酵母が糖分をアルコールに変えると同時に、炭酸ガスが生まれます。
つまり泡は自然に発生するのです。
おそらく、太古の昔から人々は泡の立つワインを楽しんでいたのではないでしょうか。
その泡をボトルに封じ込めるべく、さまざまな工夫を凝らしたのがフランス・シャンパーニュ地方の人々です。
17世紀に生きたオーヴィレール大修道院のドン・ピエール・ペリニヨン修道士は泡立つワインを発見しました。
史実としては、ペリニヨン修道士は異なる品種やクリュ(畑の区画)の“アッサンブラージュ(ブレンド)”を試みた人物で、シャンパーニュの生産技術において大きな役割を果たしました。
また、17世紀末には泡を封じ込めるコルクがシャンパーニュ地方に初めて登場し、18世紀初頭には気圧耐性のあるガラスのボトルが用いられるようになったことで、次第に瓶内二時発酵が確立され、“伝統製法”としてスペインのカバなどに影響を与え、世界各地に広まっていきました。
そして現在、世界には魅力的な“泡”があふれています。
フランスにはピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエを基本の3品種として造られるシャンパーニュのほか、クレマン・ダルザス、クレマン・ド・ブルゴーニュ、クレマン・ド・ボルドーと産地ごとにスパークリングが生産されるようになりました。
アルザスならリースリング、ボルドーならソーヴィニヨン・ブランとそれぞれの土地固有の品種の特徴が際立っています。
また、イタリアではフランチャコルタやプロセッコが、スペインではカバが世界的成功を収めています。
注目すべきはイングリッシュスパークリングワインで、シャンパーニュ地方と類似した白亜土壌から生まれる凛とした酸味が泡好きの英国人を魅了し、いまやパッキンガム宮殿の公式晩餐会にも用いられる存在に。
ほかにもアメリカ合衆国やニュージーランド、オーストラリアなどのニューワールドからも素晴らしい泡が続々誕生、そのポテンシャルの高さに着目し、各国に参入しているシャンパーニュメゾンも多いです。
ですが、なぜ私たちは、こんなにも“泡”に惹かれるのでしょうか。
それはきっと、グラスに注いだ瞬間、“魔法”をかけてくれる飲み物だから。
そんな幸福な魔法に満ちた世界へ、どんどんハマっていってしまいますね。
本誌では、スパークリングワインだけでなく、さまざまなワインについて詳しく特集しています。
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