新しい出会いの場:完全予約制私設図書館やスーパーで楽しむ特別なコーヒー体験

  • 更新日
  • 有効期限 2025.02.20

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一杯のコーヒーが持つ可能性を探る旅へ

丁寧に淹れられた一杯を通じて、香りや味わいだけでなく、その場の空気や時間の流れにまで心が満たされます。

今号のあまから手帖では、新しいコーヒーの愛され方を紹介しています。

 

 

完全予約制、私設図書館「鈍考」の中に佇む「喫茶 芳」

 

 

目の前で起こっている仕草を凝視。

ネルドリップに点滴抽出。
手廻し焙煎機で深煎りされたタンザニア雲南をブレンドした豆が心地よさそうに膨らみを見せます。

湯の温度は約85°C。豆はだいたい25gから30gの間。抽出量は110ml。

視線はネルドリップに向かうが、背後に深く茂った緑と冷たい空気の層を感じます。
この自然と人為の間に自らの身体を置くのは悦楽とも言えます。

主人・ファンさんの「お召し上がりください」という柔らかな声。

口当たりの優しいカップから茶褐色の液体を含みます。

おそらく温度は70°C台になっているでしょう。
苦みを感じるも、その奥から微かな甘みがゆっくりとやってきます。

これぞ深煎りの醍醐味だと感じます。ファンさんは「静かに堂々と泰然な感覚」と表現しました。
派手さはないが、さまざまな想像をかき立てる味わいです。

ここ「喫茶 芳」完全予約制の私設図書館「鈍考」内にあります。
つまり本を読むことを目的とした人たちが訪れます。

そのバイプレーヤーがコーヒーとなります。
しかし与えられた90分のうち、コーヒーは時として主役にもなり、また読書の傍らで思考を支える存在として確かな役割を果たしています

ここを後にした時、少し誤差に対して敏感になったのではないかと思います。
貴重な空間と時間です。

 

 

スーパーの一角で月曜日だけの、コーヒーコース

 

 

 

「ショッピングプラザ新大阪生鮮館」にあるから、「SPコーヒー」
店主の川久保彬雅さんは近くでカフェを営んでおり、買い出しに来るたびに「このスーパー、寂れてきている・・・」と憂いていました。

一角が空いた時、すぐに出店を決めたといいます。
仕切りのないオープンな店構えで、コーヒーは440円から。

その中に、月曜だけ「コーヒーコース」が登場します。豆1種を使い、水出し、ドリップ、濃いコーヒー、カフェオレと提供の仕方を変え、抽出方法による味の違いを飲み比べできる仕立てです。

取材時の豆はコスタリカの浅煎り。
1杯目、香りが立ちやすいワイングラスで供された水出しは、口当たりがマイルドでジューシーな酸味。続くドリップは酸味がまろやか

低温抽出する水出しに比べ、熱湯で抽出するため酸味の角が取れるのです。
3杯目は豆の量を通常の3倍、5分かけてじっくり抽出します。

コクがあるのに不思議とすっきりした飲み口に驚きます
ラストは濃いコーヒーにミルクを加えアイスオレで。

浅煎り特有の酸味がミルクに包まれ、豆本来のフルーティーな甘みが際立つ。

「僕にとってスーパーは楽しい場所。ここを取っ掛かりに、『コーヒーって面白い』と思ってもらえたら」

と話す川久保さん。店内で買った惣菜の持ち込みもウエルカムだそうです

 


 

 

本誌ではさらに、コーヒーをカクテルで楽しめる空間を紹介しています。

 

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