体と心を下支えする、セルフケア『いまこそ!漢方』

  • 更新日

婦人画報

体と心を下支えする、セルフケア『いまこそ!漢方』

  ◆この記事が掲載されている雑誌は、期間限定で丸ごと1冊読むことができます◆   加齢とともに不調や不具合が増えていくのは自然の理。 そこに未知のウイルスから身を守る必要も加わり、これまで以上に体調管理への備えが必要となってきています。 生活習慣で養生するのはもちろんですが、不調のサインに気付き、未病のうちにケアすることが大切。 婦人画報では、そんなときに味方になってくれる漢方(東洋医学)を細かく紹介しています。  
  証クリニック総院長の伊藤隆先生によると 漢方の治療は、西洋医学のように最近やウイルスを直接殺すことを目的にするのではなく 自然治癒力、免疫力を引き出して菌やウイルスに対抗できる体をつくることを 目的のひとつにしているといいます。   漢方薬に使われている生薬は、自然界にある植物や鉱石といった素材で構成されています。 生薬にはそれぞれの特性と、作用、副作用があります。 漢方薬は複数の生薬が配合されていて、生薬を単体で使うことはありません。   そして漢方は女性の不調改善が得意分野だそうです。 体調コントロールが難しい更年期世代の女性の体と心を下支えすることも可能。  
漢方を知ろう!
 
『診察も処方も、この国の経験医学に基づく漢方は日本オリジナル』
漢方は7世紀ころから中国から伝来しました。 江戸時代には、日本人の体質や環境に適した日本独自の漢方の体系が出来上がったそうです。 漢方はオランダ医学=蘭方と区別するため、 さらに明治以降西洋医学に対して東洋医学という言葉が使われ始めました。   中国の中医学や韓国の韓方とは異なり、 日本の漢方は西洋医学を学んだ医師が行う日本独自の医学です。  
『抑え込むのではなく、バランスが大切』
漢方(東洋医学)が目指しているのは中庸です。 体力があって、暑がりで赤ら顔、胃腸が強く便秘気味、 風邪をひくときは高熱がでるが回復も早い「実証」タイプ。   逆に、体力や抵抗力がなく、痩せ型、または水太りで顔が青白く、 下痢気味で寒がりの「虚証」タイプ。   どちらが有利ということではなく、漢方では心身全体の調和を図り、 どちらかに傾いた体の中のアンバランスを整え、中庸を目指すことを大切にしています。  
『治療の基準は、病名ではなくその人の心身の状態=「証」で決まる』
漢方(東洋医学)で治療方針を決めるために診察で診るのが「証」(体質、タイプ)です。 証を診る指標には「陰と陽」「虚と実」などがあります。 新陳代謝が低下し、冷えた状態を「陰」、反対に新陳代謝が活発で熱をもつ状態を「陽」と考えます。   心身の状態を「気・血・水」という概念でも把握します。 このように漢方では病名や検査結果で治療するのではなく、 その人の心身の状態を漢方特有の診察で見極め、いくつもの指標で総合的に判断して治療します。 病を診るのではなく、人を診る医学なのです。  
  私自身も肌や内臓の不調を感じたときに漢方にお世話になりました。 当時薬による副作用が激しく、漢方に切り替えたところ、 薬よりも緩やかではありましたが、確実に快方へと向かい、今はほぼ完治し 健康を維持するための勉強をして自分に合ったものを取り入れるようにしています。   本誌では、漢方の解説のほか、漢方クリニックで行うこと、 漢方の気になるQ&A、漢方を取り入れる人たちの体験談など これまで漢方が気になっていたけれどまだの方にはぴったりな記事です。   生きていく上で一番大切な心と体の健康を守るためにも、漢方を取り入れてみませんか? こちらからお読みいただけます。 記事の有効期限: 2020年9月30日 Wednesday]]>