識者も唸る、最強食材”タマネギ”がもたらす驚くべき健康効果とは

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古来より世界で食べられてきた玉ネギの働きについて、複数の研究が報告されています。

抗酸化作用が高いポリフェノールの仲間、ケルセチンは認知機能や前向きな気持ちを維持

また、含硫化合物は血栓を作りにくくし、動脈硬化を防ぎます

今号のサンデー毎日では、そんな玉ネギが発揮する、驚くべき健康効果を紹介しています。

 

 

「積極的な気分を維持」する効果があることを人間で実証

 

 

加齢とともに低下していく認知機能に対するケルセチンの働きを、ヒトを対象とした研究によって明らかにしたのが、現在、医薬基盤・健康・栄養研究所食品保健機能研究センター長の小堀真珠子さん。

ケルセチンとは、ポリフェノールの一種。

緑茶やリンゴにも含まれるが、特に玉ネギに多く含まれます。
黄色く、やや苦みのある物質で、玉ネギの可食部では糖と結合した配糖体というかたちで含まれます。

「日本の玉ネギには、可食部100g中に約10~50mgのケルセチンが含まれています。玉ネギは日本人の主要なポリフェノール摂取源です」(小堀さん、以下同)

欧米の疫学調査では、食事からケルセチンを多く摂取する人は心筋梗塞などで死亡する割合が低いことが報告されています。

このケルセチンの具体的な働きを突き止めるために、小堀さんは農林水産省の研究事業などで岐阜大や北海道情報大とともに、ケルセチンと認知機能の関係についての共同研究を10年ほど前から行ってきました。

岐阜大の研究グループは、ケルセチンをアルツハイマー病のマウスや高齢マウスの餌に混ぜて食べさせて、認知機能が改善することを確認。

小堀さんと北海道情報大の共同研究では、健常および軽度の認知機能低下のある65~84歳の男女60人に、ケルセチンを約50mg含む玉ネギ粉末と含まない玉ネギ粉末を6カ月間摂取してもらい、前後に認知機能検査を実施。

その結果、ケルセチン摂取群において、年齢が若いグループでは認知機能検査の点数が有意に増加しました。

さらに60~80歳の健康な男女に、同じくケルセチン50mgを含む玉ネギ粉末と含まない玉ネギ粉末を5カ月間摂取してもらった結果、「ケルセチンを摂取したグループでは認知機能検査の点数がより高くなり、さらに詳しく分析したところ、認知機能低下に関連する抑うつ状態が改善することがわかりました」と話します。

研究に用いられた玉ネギ品種「さらさらゴールド」は、「健常な高齢者の加齢によって低下しがちな積極的な気分を維持するのに役立つ機能がある」という機能性表示が2023年に受理されることになりました。


 

本誌ではさらに、「抗酸化、抗炎症効果で老化現象を抑える」に続きます。

 

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