和食の豊かさは「副菜」に宿る。奈良の「大和伝統野菜」がつなぐ、食と暮らしとローカルの未来

  • 更新日
  • 有効期限 2026.05.15

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2025-05-07 発売号 (2025年6月号)

 

 

身体にいいものを毎日の食事でとり入れたい!
Discover Japanでは、「伝統野菜が、ローカルの未来をつくる」を特集。
伝統野菜と健康と文化が繋がる?!
どんな内容なのかピックアップしてみました。

 

 

約30年間、伝統野菜を栽培・研究しながら、伝統野菜を通じた人と人のつながりや健康をも研究し、実践してきた夫妻が奈良県奈良市にいます。
ローカルの未来を知るために、二人を訪ねてみました。

 

 

奈良に根ざす種を守り育て、発信する

 

 

地域で古くから栽培されてきた在来種を指す、伝統野菜
そう聞いて何をイメージしますか。

 

懐かしさを覚える人もいれば、少し距離を感じる人もいるのかもしれません。

 

でも、伝統野菜は決して堅苦しいものでなく「美味しいからこそ受け継がれてきた」という一面もあるのです。

 

伝統野菜は各都道府県で独自に定義され、その内容は異なっています。

 

たとえば、東京の「江戸東京野菜」は江戸時代から昭和中期にかけて都内で栽培されていたものを指し、京都の「京の伝統野菜」は明治時代以前から府内で栽培されていたなどの定義があります。

 

一方、奈良の「大和伝統野菜」は、県内で第二次世界大戦前から栽培されてきたもの。

 

栽培や収穫出荷に手間をかけた「大和のこだわり野菜」として認定された5品目と合わせて、現在20品目の大和伝統野菜が、県のブランド野菜である「大和野菜」に認定されています。

 

 

ウェルビーイングな地域づくり

 

 

約30年にわたって大和伝統野菜を未来に紡ぐ取り組みを続ける三浦夫妻に、その文化を残すために大切にしていることをうかがってみました。

 

――雅之さんと陽子さんが大和伝統野菜に出合ったきっかけはなんだったのですか。

三浦 もともと私は障がい福祉の民間の研究機関に勤めていて、陽子は総合病院の看護師でした。
よりよい福祉・医療を考えたときに、対症療法的なことに重きが置かれていると感じたのです。

 

アメリカでネイティブアメリカンの集落に滞在したとき、僕らが考えていた福祉・医療の課題やいじめの問題もほとんど見当たらないコミュニティだと気がつき、目から鱗でしたね。

 

彼らの生活や文化の中心にあるのが、主食であるトウモロコシの種でした。

 

共同で育て、食文化が代々受け継がれていました。

 

伝統的な作物と人間の生き方、コミュニティの在り方と健康寿命などに衝撃を受けたんです。

 

――それが転機になったのですね。

三浦:帰国後、彼らのトウモロコシにあたるものは日本でなんなのか、妻と一緒に探求したところ、和食はおかずが豊かな食文化で、その副菜を生み出してきたのが伝統野菜だと気がつきました。

 

 

まだまだ伝統野菜についてのインタビューは続きます。ぜひ、本誌で続きをご覧ください。

 


 

本誌では他にも、「人生100年時代、食を考える」などを、紹介されています。

 

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