なぜ今、日本女性に「婦人科がん」が増えているのか?更年期の身体、3つのリスクと最新予防策

  • 更新日
  • 有効期限 2026.08.31

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2026-06-01 発売号 (2026年7月号)

 

 

更年期だから…身体がなんとなく変わってきているけれど、どう違っているのかわかりにくい。
婦人画報人生100年時代の疾患講座では、婦人科がんについて特集
気になる内容をピックアップしてみました。

 

 

ホルモンバランスが激変する更年期は、女性にとって人生の大きな転換期。
この時期に特に注意したいのが、3つの婦人科がんです。
今後直面する可能性のある子宮体がん、卵巣がん、そして子宮頸がんについて、婦人科がん予防の第一人者である今野良先生に、最新の対策を伺いました。

 

 

更年期から増える婦人科がん

子宮体がん、卵巣がん、子宮頸がん

増田美加さん(以下、増田) 日本女性の3つの婦人科がんが海外に比べ突出して増えていますが、なぜでしょうか?

 

今野良先生(以下、今野) 卵巣がんは、毎月の排卵のたびに卵巣に傷がつき、損傷修復の過程で細胞増殖を繰り返すことが、がん化のリスクになります。
かつては出産回数が多く、排卵のない期間が長かったため、そのリスクは低かったのです。

 

しかし現代は妊娠・出産率が下がり、排卵の回数が増えました

 

また、日本は欧米に比べ、低用量ピル服用率が極端に低い。
低用量ピル服用によって排卵を止める期間ができるため、欧米では卵巣がんが減っています

 

子宮体がんの原因となる子宮内膜の増殖についても、低用量ピルで抑えることができます。

 

子宮頸がん罹患率がV字に上昇したのは、90年代後半から国ががん検診の費用を一般財源化して地方自治体に分配した結果です

 


各自治体に任せたため検診費用の使い方にばらつきが生じました。

 

予算とマンパワーが減った自治体では受診者が減り、前がん病変で発見されず、がんの症状が出てから発見される人が増えました。まさに人災です。

 


増田 3つの婦人科がんのうち、自治体が行っているのは子宮頸がん検診ですが、その内容は?

 

今野 子宮頸がん検診は、20〜29歳は2年に1回の細胞診、30〜60歳はHPV(ヒトパピローマウイルス)検査です。細胞診同様、小さなブラシで子宮頸部をこするだけで済み、陰性なら5年に1回で済む精度の高い検査です。

 

増田 HPV検査はヒトパピローマウイルス感染の有無がわかるので、とても有効な検診ですね。

 

今野 それなのに子宮頸がん検診を受けていない更年期以降の世代で進行した子宮頸がんが見つかることがあり残念に思っています。

 

増田 子宮体がんと卵巣がんの検診はどうでしょう?

 

 

まだまだ、婦人科がんについて気になる内容は続きます。ぜひ、本誌でご覧ください。


 

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