〈上野駅、聖蹟桜ヶ丘駅〉スタジオジブリが描いた鉄道シーン

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旅と鉄道

〈上野駅、聖蹟桜ヶ丘駅〉スタジオジブリが描いた鉄道シーン

  これまで「スタジオジブリ」が描いてきた鉄道名シーンの数々には 蒸気機関車からブルートレイン、水中列車など多くの列車が走ってきました。 『旅と鉄道』では、ジブリ作品のなかでの鉄道名シーンを紹介しています。  
おもひでぽろぽろ/ 1991
    《STORY》 1982年、夏。 27歳のOLタエ子は10日間の休暇を山形の親戚へ 夜行列車「あけぼの」に乗って旅に出ます。 田舎がない彼女は小学5年生の自分をつれたまま上野駅から旅立ち、 夜行列車の中で当時の懐かしい記憶をよみがえらせていきます。   ◆上野駅の生活感と夜行列車のリアルな鉄道シーンが再現 タエ子が山形に向かう上野駅はまだ自動改札が設置されておらず、 改札口には列車の発車を知らせる案内板がぶら下がっている時代でした。 当然、山形行の新幹線はまだ走っていません。   美術監督の男鹿和雄によって当時の上野駅地上ホーム独特の暗さと 夜行列車を待つ乗客の仕草がリアルに描かれています。 タエ子が乗り込む24系寝台車の克明な描写と、迫力ある「あけぼの」の走行シーン。 高畑勲監督のリアリズム主義がアニメーションにおいて見事に描写された出色の鉄道シーンです。  
耳をすませば/ 1995
    《STORY》 多摩丘陵の団地に住む月島雫は読書好きな中学三年生。 ひと駅離れた図書館で出会った中学生の少年はヴァイオリン職人になる夢に向かっていました。 次第に好感を持つ、ふたりを結ぶ愛の私鉄電車。   ◆物語の舞台は京王線聖蹟桜ヶ丘から百草園 耳をすませばの舞台になっているのが京玉(王)線 「杉の宮駅」は聖蹟桜ヶ丘がモデル。 雫の住む団地は隣の駅の「向原駅」で百草園がモデル。 雫はこの駅から猫と共に電車に乗り図書館に通い地球屋を知ります。 アニメーションの背景には克明にロケハンしたと思われる聖蹟桜ヶ丘駅や 図書館に向かう坂道や階段などが描かれています。   聖蹟桜ヶ丘駅では、ホームのメロディーが耳をすませばの主題歌の「カントリーロード」です。 駅前にはロケマップと「地球堂」のオブジェがあり、 今もアニメファンが聖地巡礼に訪れています。  
  実際に存在する場所が、ジブリの中では多々出てきたり、 昔懐かしい電車や物が多く、なんだか胸の奥がキュッとなりますよね。 本誌ではほかにもジブリで登場している電車と、映画の説明が掲載されています。 記事を読みながら、今一度、昔のジブリ作品を見直してみるのもいいですね。

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