
COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)[電子書籍パッケージ版]
“地上の楽園”バリ島に残る地獄の因習・足かせ『パスン』
バリ島は、”地上の楽園”としてリゾートの旅行先として有名ですが ほとんどの日本人が知らないであろう光景があります。 それはインドネシアでは違法ながら、バリ島で断ち切られずに残る残酷な慣習『パスン』。チョコルダさんは精神科医。 平日は島の州都デンパサールで患者を診て、 週末は「スリアニ精神医療協会」で医師としてボランティアをしています。 この研究所はチョコルダさんの母が設立した慈善団体で 瞑想の授業や高齢者支援、子どもの保護、バリの貧困層への援助をしています。 ですが、それ以上にここは『パスン』の被害者の支援で最もよく知られています。
『パスン』とは、インドネシア語で「足かせ」を意味します。 重度の精神疾患を抱える人々が本人や他人に危害を加えないようにするための 古くからある野蛮なやり方です。 パスンは1977年に違法化されていますが、インドネシア保健省の推計では、 国内のパスン被害者が現在も1万8000人いるとされています。 一方、スリアニ教会は、その被害者は4万人近いと概算しています。 そのうち、少なくとも1000人がバリ島にいるとされます。 バリ島最東端の岬は、大半の観光客に敬遠され、州政府にも無視されることが多い地域。 そのため人々は貧困にあえぎ、教育と住居の水準は低く、健康状態は悪い。 治安維持も不充分な状態が続いているそうです。
統合失調症は超自然的なものに取り憑かれた結果と受け止められ、
治療できない呪いとされることもあるそうで、
インドネシアでは昔から精神疾患の人を家に閉じ込めたり、
家族の意思が尊重される慣習があります。
それによってパスンの被害者が多くいて 協会や慈善団体が個人寄付により運営され少しずつ保護していますが、 現在はコロナ禍により個人寄付やボランティアも減り、難航しているそうです。
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