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学校教育が親世代のそれとは大きく変わってきています。
では、家庭教育はどうあるべきなのでしょうか?
プレジデントファミリーでは、灘、開成、お茶の水女子大付属小の校長や前副校長に
「今、家庭でやっておいてほしいこと」を聞いています。
その中から、灘中学校・高等学校校長の和田孫博先生のインタビューをピックアップします。
なぜ灘生は柔道が必修なのか
「最近の子どもたちを見ていると、かつてに比べて“いびつ”になってきているなと感じることが多々あります」
そう話すのは灘中学校・高等学校校長の和田孫博先生。
「考えてみれば当然のことです。電子機器の発達で、スマホやゲーム機器、パソコンなどに囲まれて、現代の子どもたちは生活しているのですから」
しかし、『スマホ脳』という本によると、生き物としての人間の脳は、依然として狩猟採集時代の生活に最適化するのだそうです。
「仲間と一緒に獲物を追いかけて走り回り、果実を見つけて木に登ったりしているとき、脳が最も活性化するようにできていて、そういう活動を通じて発想力や思考力、忍耐力といったものが高まるのだそうです。電子機器と歩調を合わせて進化しているわけではないんですね」
ですが、今の子どもたちには地域の仲間やきょうだいが少なく、屋外で走ったり木に登ったりすることができる場所もありません。
あったとしても『危ないからやめなさい』と言われる。
子どもの成長にとって一番大切な“体を動かす”ことができる環境ではありません。
「今、家庭でやってほしいこととしてまずお願いしたいのは、お子さんには体をたくさん動かしてほしいこと、運動させてください、ということですね」
灘中学・高校は創立以来、柔道教育に力を注いできた歴史があります。
中1から高1まで4年間、週1回の柔道の授業が必修で、卒業までに黒帯を取得する人もたくさんいるそうです。
「本校創立時の顧問は、ご存じのとおり講道館の創設者で“柔道の父”とも呼ばれる嘉納治五郎先生で、嘉納先生が柔道の修行法として提唱したのが『形→乱取り→講義→問答』の四つのサイクルです」
灘中学・高校が本当に大切にしているのは、汗を流して練習した後、その理論を座学でしっかりと学び、
疑問に思ったことをコーチや仲間たちと語り合う講義と問答の時間なのだと言います。
このサイクルはスポーツだけでなく、あらゆる教科の勉強にも応用できます。
「このサイクルを子どもが自主的に行えれば、それは探究型学習であり、アクティブラーニングであるわけです。その意味で灘では、創立以来、アクティブラーニングが行われてきたのです」
本誌では、嘉納先生の言葉で学校の校是にもなっている『精力善用』と『自他共栄』についても解説しています。
また、開成、お茶の水女子大付属小の校長や前副校長のインタビューも掲載されています。
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