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今号のPRESIDENTでは、『好かれる言い方・嫌われる言い方』が特集されています。
その中の、男女の脳のとっさの使い方の違いを発見した黒川伊保子氏による
男性脳と女性脳の違いと女心のトリセツについてピックアップします。
男性脳と女性脳はとっさの判断が違う
「あの人、いつも嫌な感じなの。私の陰口を言いふらしているらしいのよ」
と女性に言われたとき、あなたが男性ならどう返しますか?
「君も何か悪い点があったんじゃないの?」
「笑って気にせず受け流すしかないよ」
もしこんな返事をしてしまったら
「私の方が悪いっていうの!?」
「あなたはあっちの味方なの!?」と女性を怒らせることにつながります。
男性からすると、このような女性の思考は「感情的で論点がずれている」と思うことでしょう。
ところが、会話のズレを解消する鍵を握っているのは実は男性のほう。
まず、女性は「あの人は性格が悪い」というまさに「感情」の話をしているのであり、
解決を求めているわけではありません。
あなたがよかれと思った発言も、
「きっと慰めてくれると思ったのに、あの人の方を持つなんてひどすぎる……」と女性を落胆させてしまうのです。
『男性脳』と『女性脳』の違い
こうした男女のミゾはなぜ生じるのでしょうか。
一言で言うと、『男性脳』と『女性脳』が違うから。
とはいえ、脳に搭載されている機能そのものに違いはありません。
男性と女性で違うのは、「とっさ」のときの脳の使い方なのです。
人間は、命の危険に関わるアクシデントが起きたとき、とっさの判断をします。
落ちそうな橋を渡ろうとする友人が目の前にいたならば、何も考えずに「渡るな!」と叫ぶことでしょう。
「君が渡りたい気持ちもわかるよ」とか「こんなになるまで橋を放置した行政の席には…」と考えている暇はありません。
利き手もとっさの判断から生じるものです。
人間は二足歩行の動物で、非常に不安定。
つまずいたときにどちらの手を突くか思考していたら、転んでしまいます。
外敵から身を守るのも、何かを捕まえるときもそう。
「どっちの手を出そうかな…」と迷っていたら手遅れになってしまうことでしょう。
とっさの場面で出てくる
『根本原因型』と『直接原因型』

とっさの場面で、なぜ起きたのか原因を探る『根本原因型』で考える人と
今、目の前の問題を解決しようと動く『直接原因型』で考える人がいます。
もし、子どもが体調不良になった時に、
「そういえば学校では風が流行っていたな」と考えるのが『根本原因型』で女性の9割がこちらを選択します。
「近くの病院を探してすぐに連れていこう」と考えるのが『直接原因型』でほとんどの男性はこちらを選択します。
落ち着いているときは、人間誰しも『根本原因型』と『直接原因型』のどちらにも対応することができますが、
有事のときにはとっさの判断になるので、どちらか一方しか選べません。
これが「男性脳」と「女性脳」のミゾを生む原因なのです。
本誌では男性脳と女性脳のさらに詳しい見解と、女性の心を掴む考え方などが紹介されています。
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