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世間的に言う『独り身』『おひとりさま』という結婚などをせずに一人で暮らしている人。
そんな方たちも、定年に近づくと将来について人知れぬ不安を抱いている人が多数。
おひとりさまが準備すべきことは何があるのでしょうか?
PRESIDENTにておひとりさまの老後問題に詳しいファイナンシャルプランナーの舟本美子さんが
コラムを掲載しています。
おひとりさまならでは
不安は『孤独死』
国立社会保障・人口問題研究所の『人工統計資料集(2023)』によると
2020年の『50歳時の未婚率』は、男性が28.5%、女性が17.81%にまで達しました。
20年前の00年の調査と比べると、男性で15.68ポイント、女性は11.99ポイントも上昇しており
この流れは止まりそうにありません。
おひとりさまたちが、どんどんと年を取っていく。
これまでは自由に気楽に過ごしてきましたが、シニア世代になればそうもいかないでしょう。
「実際、定年を前にしたおひとりさまは『お金』『健康』『孤独死』の3点に強い不安を感じています」
そう語るのはおひとりさまの老後問題に詳しいファイナンシャルプランナーの舟本美子さん。
自身も未婚・子どもなしのため、おひとりさまからさまざまな悩みを打ち明けられてきました。
3つのうちお金については、おひとりさま専用の秘策があるはずもありません。
既婚者と同じように定年後も働けるように準備をしたり、きちんと資産の管理運用をすることが大事です。
健康も同様に思われますが、おひとりさまが気をつけたほうがいいことが1点あります。
それは、『食生活の見直し』です。
「一般におひとりさまは外食が多いですし、家で料理をするにしても一人ですから好きなものしか作りません。これを改めて、まだ健康なうちからバランスの取れた食生活を送る習慣をつけたほうがいいです。
また食事についてアドバイザーを見つけるのも大切です。一般的に良いとされる食べ物が、その人の体に合うかどうかはわかりません。私は、漢方の先生に食事の指導をしてもらっています」
一生続く趣味を持つ
さて、おひとりさまならではの不安というべき孤独死ですが、
舟本さんは「あまりにも一足跳びに死のことを考えている」と感じるそうです。
おひとりさまの多くは、きょうだいの子ども(甥・姪)をかわいがります。
遊び相手として連れ歩き、ご馳走もし、遊んでもらうことを喜んでいた甥や姪ですが、
成長するにつれて離れていきます。
「すると皆さん『あんなに楽しいことをしてあげたのに。私が年を取ったときに、あの子たちは私の面倒を見ないんだ』とグチるんです。でも甥や姪をかわいがったのは自分の満足のためで、好きなときに好きなことに付き合わせただけでしょう。
子どもたちは、自分の親は、毎日朝早く起きて弁当を作ってくれたりなど面倒くさいことでもよくしてくれたことを知っています。親のほうを取るのは当然なんです」
甥や姪が距離を置いたことから孤独死を連想するのではなく、
後半生の充実を目指し、そのなかで培った人間関係が大切。
そう語る舟本さんは、一生続く趣味を持つよう進めます。
おひとりさまは広く浅く趣味を楽しんでいる人が多いですが、
それを本当に好きなことだけに絞って深めるようにしたいところ。
「たとえば50の手習でピアノを始めたとしましょう。10年経っても初心者レベルではだめなんです。類は友を呼ぶで、単に暇つぶしで教室に来ているだけの人たちとダラダラとグチのこぼし合いみたいな付き合いしかできません。
でも真摯に取り組んで上達し、発表会に出るようになれば、友人知人を招待し聴いてもらえます。自分のやりたいことで周囲の人間に認めてもらい、応援してもらう。これは生きていくエネルギーになるうえ、良い人間関係を築くことにつながります」
本誌では、さらに他のアドバイスも詳しく解説しています。
・人間関係で面倒な体験をしていく
・親しい人の住む地域に引っ越す
本誌にてご覧いただけます。
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