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まるで時間の流れそのものを味わうような、余白を日常につくり出せたら…。
生活はスローダウンし、暇が生まれ、あるいは質の高い睡眠(次の一日のための退却)にもつながっていくかもしれません。
WIREDでは、リトリートの可能性をライフスタイルに組み込むためのツールとアイデアを紹介しています。
スリープトラッカー『BRAIN SLEEP COIN』

睡眠はただの休息ではありません。
記憶の整理、定着などを行い、神経回路をクールダウンさせます。
つまり、脳の機能を回復し、次の覚醒に備える意識の退却(リトリート)といってもいいかもしれません。
そして近年明らかになりつつあるのは、睡眠は極めて個人的な営みであるということ。
つまりわたしたちの生活の質はパーソナルな分析にこそ意味があります。
そこで注目したいのは『ブレインスリープコイン』。
米国・スタンフォード大学で長年睡眠の研究を行ってきた、
西野精治氏が創業者兼最高研究顧問を務める、ブレインスリープが開発しました。
もとより先進的な研究とユニークなプロダクトで知られるブランドで、このアイテムの技術的背景にも、
長年の研究によって蓄積されたデータと、それをもとに独自開発したアルゴリズムがあるといいます。
使用法は簡単で、専用のアプリと同期して、スリープウェアのウエストにシリコン製のクリップを留めるだけ。
それなのに睡眠のステージやリズム、寝姿勢や寝床内の温度を計測し、いびきや環境音を録音。
さらに、これらのデータをもとにして、睡眠の深度や効率を分析してスコアとして可視化します。
おまけに眠るたびにコインが獲得でき、さまざまな特典と交換が可能だとか。
これはまさしくSleep to Earn。
この新しいコインによって、どうやら睡眠は更新されます。
精密コマ『NEXT-CHRONUS』

映画『インセプション』でレオナルド・ディカプリオが演じる
主人公、コブが持ち歩いていたトーテムを憶えていますか?
いまいる世界を判断するために持ち歩くツールで、彼の場合は高精度のコマでした。
指先で弾くようにして回し、その世界が夢の中であるかどうかを判断します。
回り続ければ夢、やがて止まれば現実。
物語のキーファクターのひとつとして、観客の目を何度かスクリーンに釘付けしました。
こちらの超高精度なコマは、『NEXT-CHRONUS』。
長野県岡谷市を拠点とする12の精密機器メーカーや精密加工事業者が
1994年に協力して立ち上げた、ネクストが手がけたものです。
コマ自体を大きくすれば加工も容易になり、回転している時間も延ばしやすいようですが、
直径20mmという指先くらいのサイズにこだわり、100分の1mm単位の制度を追求。
ステンレスを削り出し、直径1mmのステンレス焼入れ銅球を先端に圧入して完成させています。
果たして、その安定制度ははっきり言ってすさまじいもの。
出荷時には6分以上は回転し続けることを確認しており、
同じグループの公式記録としては11分23秒という記録があります。
回転の安定度は、まるで夢の中のトーテム。
超現実的な精度により、わたしたちは不思議な時間の流れを味わうことになります。

本誌では、他にもリトリートなアイデアが組み込まれたグッズが紹介されています。
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