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令和パパにとって育児をするのは当たり前。
ミルクをあげて、お風呂に入れて、おむつ替えだってもちろんやります。
だけど、いつもママに言われるがままってこと、ありませんか?
その理由は、育休を取っていないのが原因かも。
やる気があっても、お世話の時間もスキルも足りなければママは安心できないというもの。
そこで今号のFQ JAPANでは、男性育休を大特集。
企業が育休を推進するメリットと取り組み事例までまるっと特集しています。
男性育休
基本のキ

『育休』とは、正確には『育児・介護休業法』によって定められている制度のこと。
法律によるものなので、どんな企業でもすべての従業員に取得の権利があります。
申請は会社を通して行う仕組みです。
休める期間は、原則として子どもが1歳になるまで。
とはいえ、何ヶ月も連続して会社を休み続けるのは現実的に難しいことも。
そこで、育休を2回に分割して取得できるように制度が改正されました。
共働きの場合、パパとママが交代で取得するといったことも可能です。
さらに『産後パパ育休』という新制度もスタート。
これは従来の育休にプラスして、子どもの出生後8週間以内に4週間まで育休が取れる制度です。
女性は出産後8週間の産休が義務付けられているため、この間は子育てをママに任せがち。
しかし産後は心身ともに非常に大変な時期であるため、パパがその時期をサポートすることを推奨するための制度です。
ぜひ積極的に活用していきたいものです。
男性は育休を取るメリットとして最も大きいのは、まずは家族の関係です。
パパの育児参加によって、子どもとパパの間でしっかりと愛着形成ができます。
またママの産後の不安やストレスの軽減にも大きな影響を与えます。
逆に、パパが育児の時間が取れないと、子どもとどう向き合っていいか分からなくなり、家族関係も悪化してしまいます。
最悪の場合、妻が産後うつになったり、夫婦関係が冷え込んで離婚に至る、
いわゆる産後クライシスになる可能性もあります。
家事・育児が一番大変な産後に、夫婦の協働やコミュニケーションがしっかりとできることは、
その後一生の家族のあり方を左右するといっても過言ではありません。
また、ママの負担感が軽減されることで、産後に仕事に復帰する機会や意欲が増すといわれています。
家事・育児を分担することを大前提として、妻も就労所得を得られるようにすることで、
家計にも安心感が持てるようになるはずです。
男性育休のメリット
(1)子どもの父親に対する親近感が増し、父親側は子どもへの愛着が増す
→父子関係が良好になります。
(2)妻の育児負担とストレスが軽減され、妻の精神状態が安定する
→産後の夫婦関係および母子関係が良好になります。
(3)夫婦間のコミュニケーションが活発になる
→子どもを育てるという同じ目的を共有することで、夫婦間でコミュニケーションをとる機会が増えます。
(4)妻の就労機会・意欲が増す
→妻の就労所得がアップし、家計にもプラスになります。

本誌では、育休体験談などもたっぷり掲載されています。
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