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Discover Japanにて掲載されている『Featured Products』特集にて、
今回は素敵な音色を奏でる富山・高岡の伝統工芸品『高岡銅器』による『かざりん』を紹介しています。
家庭に安らぎをもたらす音色
富山・高岡の伝統工芸品『高岡銅器』。
江戸時代初期、加賀藩藩主・前田利長が城下に「金屋」と呼ばれる特区をつくり、
河内内(現・大阪府)の流れをくむ7人の鋳物師(いもじ)を呼び寄せたことが鋳物産業のルーツ。
そう教えてくれたのは、「山口久乗」の4代目・山口康多郎さん。
「鍋や釜の鋳物からはじまったのですが、仏教徒が多い土地柄とあってか、江戸時代中期より仏具がつくられるように。それが高岡の地場産業として続いているんです」
そう話す通り、初代・山口休乗もその波に乗り「山口久乗商店」を創業。
「事業を起こすのに本名の“休”はなかろうと屋号“久”にしたおかげか、117年も続いているんです」
おりん独特の豊かな音色には、銅合金の配合や鋺型のかたちといった
連綿と紡がれてきた仏具製作の技が凝縮されています。
「この音色にはリラックス効果があるとされているので、暮らしの質を高めるために生かせないかと。身近な場所でもおりんを感じてもらいたいんですよね」
そんな想いから、山口久乗では2010年より音を純粋に楽しむシリーズ『優凛』の販売をスタート。
そのひとつが、一寸の小ぶりなおりんが伸びやかな音を奏でる置き風鈴『かざりん』です。
「風が運んでくるとされていた疫病や災いを払うものとして、平安貴族が銅合金の鐘を軒先にぶら下げたことが風鈴の起源だといわれています。かざりんの構想は以前からあったのですが、疫病退散の想いを込めてコロナ禍での販売に踏み切りました」
大衆向けにと、いつしか廉価なガラス製に取って代わった風鈴ですが、
お清めの力があるろされていた銅鐘や風鐘をミニチュアサイズに仕立てた鐘こそ風鈴のルーツ。
そんな風鈴の歴史と仏具から波及した音づくりの技を融合したかざりんは、
小さくとも透明感ある音や揺らぎは健在。
「おりんの音は背中をしゃきっとしたいときにも、リラックスしたいときにも使えるんです」
そう山口さんが話すように、じんわりと広がるかざりんの音はオンオフの切り替えにも至適。
能率を上げたい日や良質な眠りを求める夜など、ウェルビーイングな暮らしに寄り添ってくれるのです。
街が育んできた伝統に、現代に馴染むデザインを落とし込みたい。
そう考えた山口久乗では15年以上前よりデザイナーと二人三脚で新製品を産み続けていますが、
手作業で一つひとつ曲げられた青銅・黄銅のフレームから釣り下がるたおやかな佇まいのかざりんは
まさに伝統と革新。
音色に耳を傾けるゆとりこそ、山口久乗の考える上質な暮らしかもしれません。
本誌ではさらにかざりんについて紹介されています。
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