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防災対策は知識に加え、心構え、そして家族や地域とのつながりが重要です。
婦人之友では、約60年間、300箇所以上の被災地調査を行ってきた、
防災システム研究所 所長の山村武彦さんが備えの新常識を答えています。
数年以内に大地震が来る…なら、今夜は?

南海トラフ巨大地震や首都直下地震…。
専門家は、これらの大地震が30年以内に70%以上の確率で発生すると警鐘を鳴らしています。
講演会などで一般の方に「近い将来、大きな地震が起きると思いますか?」と尋ねると、
多くの人が「起きる」と答えます。
しかし、「今夜起きると思いますか?」と聞くと、手を挙げる人は激減します。
ましてや、「今起きるかも」とは思わず、そのため、真剣に防災対策に取り組めない人が多いのです。
人間は、いやなことから目をそむけ、自分に都合よく、ものごとをとらえる生きもの。
これは生きるために必要な機能でもありますが、こと防災に関しては大きなリスクになります。
災害を先の話を思わず、今夜起きるかもしれないと思って備えてください。
とにかく「命」優先
最初の一歩はどこから始めるといいでしょうか。
防災の本質は、「失ったら取り返せないもの」を最優先に守ること。
なによりも“命”です。
どうすれば命を守れるか、を軸に考えます。
「最悪の事態」に備える
命を守る防災においてまず重要なのは、時間(タイミング)です。
特に、災害発生直後の行動は、生存に大きく影響します。
しかし、大災害が起きた時、落ち着いて行動できる人は10%、取り乱す人が15%、
のこりの75%はショックで呆然とすると言われています。
非常時に適切な判断をするためには、事前に計画を立てておくことが大事です。
- 自宅や地域の危険度は?
- 避難場所はどこなのか?
- 家族との連絡方法は?
このようなことを考え、身近な人と話し合って、必要なことは書き出しておくことで、
いざという時に冷静に行動できる可能性が高まります。
災害は、いつ、どこで、どのくらいの規模で起こるかわかりません。
とっさに最善の行動を取るためには、最悪の事態を想定した備えが必要です。
少ない水と燃料でおいしい備蓄ごはん

災害時に、温かくておいしいごはんを。
水やエネルギーの使用量を抑える、ひとつ鍋でできるレシピを北米ソト料理家の寒川せつこさんが紹介。
今回は非常時の料理のポイントをピックアップします。
日用品が備えにもなることが大切
もしもの時への備えは必要ですが、特別なものではなく、
“日用品が備えにもなる”ことが大切だと思っています。
そして、非常時の不安な生活の中でも、栄養のある温かいごはんで元気を出すことができたら。
短時間で火を通る調理法や、洗い物を減らす知恵、ひとつ鍋でできる料理を知っておけば、
水や燃料も節約でき、災害時に役立ちます。
いつもの味でほっとできるように、まずは家にあるストックでつくってみるとよいですね。
非常時の料理のポイント
・食べ慣れた味を備える
非常用の食品は長期保存が可能ですが、味に慣れていないと食べにくかったり、ローリングストックしにくい点も。
いつも食べているものに日もちするものがあるか、非常時も近くで買えるかを確認し、
普段から少し多めに備えましょう。
・上手に保温する
予熱調理ができる保温調理器があればぜひ活用を。
沸騰後に火からおろした鍋を、バスタオルや鍋帽子で包んで保温すれば、ガスの節約になり、火の始末の心配が減ります。
1日のはじまりに湯を沸かし、大トレカケースなポットに保温しておく習慣を。
・温かいものを食べる
体が温まると体力も気力も回復します。
フリーズドライのスープや味噌汁も便利で、わが家も常に数種類置いています。
甘いものも忘れずに。
・色、香り、食感で食欲アップ
非常時でも、色味や食感は大切です。
野菜で彩りを加え、炒めて香りを引き出すと、食欲もわいてきます。
保存のきく食材で便利なのがフライドオニオン。
料理にコクや甘味、旨みが加わり、味噌汁のだし代わりにもなります。
ナッツ類は食感のアクセントに。
本誌では、さらに非常時に役立つ知識やアイテムが多数紹介されています。
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