【道を極める人の買い物ルール】見極めには、毎日鏡で自分を観察することが大切

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クロワッサン毎年恒例の『本当に買ってよかったもの』特集が今年もやってきました!

20名を超える目利きたちが今年出合い、時に一目惚れしたアイテムを厳選紹介。

 

今回は、料理、ファッション、それぞれの道を極める2名が辿り着いた買い物のルールをピックアップ!

 

同じ形でもサイズ違いがあれば
それぞれの使い勝手を確かめる

 

 

料理研究家の藤井恵さんは根っからの“道具好き”といいます。

アトリエには長年にわたり買い集めた膨大な数のキッチンツールが、美しく、丁寧に収納されています。

 

同じ形でもサイズ違いがあれば、すべて買ってそれぞれの使い勝手を確かめます。微妙な差でも、どの料理に適しているかは、実際に使ってみないとわからない。買ってみたものの出番なし……なんて経験もしながら、ようやく自分に合う道具が一通り揃いました」

 

著書、『藤井恵 選りすぐり道具とレシピ』には、藤井さん愛用のアイテムがずらり。

年齢を重ねた今こそ必要な基準で買ったものもあるといいます。

 

「少し寂しくはありますが、若い頃と比べると腕力の低下は否めません。そのため、道具の“軽さ”が購入の決め手に。例えば、トングも力を入れずに開閉できるものがいい。結局、重宝するのは、料理を面倒に思わない道具です」

 

藤井さんの買い物ルール

 

・サイズ違いのある道具は、一通り揃える

 

『ambai』の雪平鍋は、別メーカーの落とし蓋も合わせてサイズ違いで4種類購入。

「大は下ゆで用に、小は汁物を作る時にぴったり」

 

・“料理を面倒に思わない”ための道具を選ぶ

 

道具の“軽さ”がポイント。

「あと、包丁は刃が薄いほど扱いやすい。私は使う前に毎回研ぎますが、よく切れると肩こりもしません」

 

・欲しいものは、頭の中にリストアップ

 

リストアップしておくことで、リストにないものの衝動買いを防げます。

「この茶碗は思い描いていたとおりの佇まい。おかげで即決できました」

 

アップデートのタイミングを掴むには
毎日、鏡で自分を観察することが大切

 

 

ファッションエディターでスタイリストの大草直子さんにとって服を買うことは、仕事の一環でもあり、個人的な楽しみでもあります。

日々、新たなアイテムに触れるなか、最近好んで手に入れるものにはこんな共通点があります。

 

「まずは身につけていて楽ということ。今年買ったゴールドのポールチェーンのネックレスは、軽いうえにキャッチがマグネットになっているので、手先が見えにくくても難なくつけられます。ハードな印象だから、今っぽさも叶えてくれる。単に楽というだけでなく、少し尖った要素を入れるのが私流です」

 

50歳目前に実感した“おしゃれ変革期”を経て、現在のスタイルに。

 

「年代によって似合う服も変わってくる。その節目が、だいたい30代後半と50歳になる頃。似合わないという感覚は、自分にしかわからない。アップデートのタイミングを掴むには、毎日、鏡で自分を観察することが大切です」

 

大草さんの買い物ルール

 

・楽さと今っぽさ、ちょっととんがりのあるものを

 

左は、ニーハイよりも長いサイハイブーツ。

「とがったイメージのあるアイテムですが、ヒールがぺたんこ。歩きやすいし、暖かい」

 

・「マイベーシックカラー」のアイテムは毎年見直す

 

大草さんのベーシックカラーの定義は、自分の好きな色であること。

ベージュのレザーパンツは、ダメージ加工で今っぽさをプラス。

 

・ほかの人に薦められたものを買ってみる

 

服は好きなものを選ぶ一方、コスメは別。

「カウンターへは飛び込みで。若い美容部員さんが薦めてくれたリップは、周りにも好評」

 


 

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