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2024-11-08 発売号
手口の多様化と「闇バイト」の登場で被害額が急増中⁉
今号のPRESIDENTでは、クレジットカードの不正利用に遭わないための対策と、遭ってしまったときの解決策をITジャーナリストの三上洋氏が解説しています。
なぜ不正利用の手口が大胆化しているのか
クレジットカードの不正利用による被害が、近年拡大しています。
もともと、インターネットの普及とともに増加した不正利用は、対策が進んだことで2000年代半ばから減少し、一時は被害額が年間80億円を割っていました。
ところが10年代後半から再び被害が増え始め、23年の被害額は約540億円で史上最悪となりました。
コロナ禍でECサイトの利用が増えたことなど、背景にはさまざまな要因がありますが、見逃せないのは「闇バイト」の存在でしょう。
クレジットカードの不正利用による手口については後ほど解説しますが、実はクレジットカード番号などの情報を入手すること自体はそれほど難しくありません。
犯行グループにとってハードルが高いのは、番号などを盗んだ後に、買い物をして物を受け取ること、そしてそれを現金化することです。
たとえば換金性のある高価な商品を不正利用で買うとしましょう。店頭では顔を見られるし、配達してもらえば住所がバレます。
現金化するときも同じで、顔や身許が明らかになりやすい。
犯行グループは身バレを避けたいので、これまでは匿名性の高い「iTunesカード」などの電子マネーを買う手口が流行っていました。
しかし、今はネット上で簡単に「闇バイト」のなり手を探すことができます。盗んだクレジットカード情報で高価な商品を買わせたり、その商品の受け取り代行をさせたりしてもいい。
当然、闇バイトに手を染める人は逮捕のリスクがありますが、首謀者にとっては使い捨てのコマ。末端が捕まっても切り捨てればいいと考えています。
かつては慎重に進める必要があった不正利用も、闇バイトの出現でハードルが下がり、手口が大胆になると同時に件数が急増してきた。それが近年の傾向です。
検索するときに「激安」を含めないほうがよい理由
そもそも犯行グループはどうやってクレジットカード番号などを不正に入手しているのか。
代表的な手口を紹介しましょう。
インターネットが普及する前からある原始的な手口が、店頭で悪意のある店員がクレジットカード番号を盗み取る「スキミング」です。また海外では、スリや強盗で物理カードそのものを盗む犯罪も少なくありません。
これらの犯罪は組織化されていて、盗まれた直後に高額決済される場合もあります。一方、ネットの普及で増えたのが「フィッシング詐欺」や「偽ECサイト」。
これは携帯会社や大手ECを装った偽メッセージで偽サイトに誘導したり、検索サイトやSNS広告などで偽大手ECサイトに誘導したりすることによって、不正にクレジットカード番号を入力させる手口です。
本誌ではさらに、iDやPayPayなどが犯罪者に狙われやすい理由なども解説しています。
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