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初夏、信濃路が1年中で一番輝く季節を迎えます。
じっとしていた自然がむくむくと起き上がり手招きして旅人を迎えてくれているようです。
さて、爽やかな緑に囲まれて湯に使ってみませんか?
今回は信濃路にある温泉旅館を紹介します。
江戸時代より伝わる湯の効能ともてなしの心

乳白色の湯にとっぷり浸かり信州の旬菜料理に舌鼓
ふんわりと真綿に包まれているような優しい肌触り。
その滑らかな乳白色の湯に身を委ね、湯口から流れ落ちる湯音に耳を傾けていると、
浮遊感と共にゆっくりと心がほぐれていくのを感じます。
信州・白骨温泉、野天風呂に滔々とかけ流される厳泉そのままの湯。
湯口では無色透明ですが、空気に触れると白く濁って空気に触れると白く濁って表情を変えます。
この気持ちよさをなんと例えればいいでしょうか。
ここは松本市にある『湯元齋藤旅館』。
長野県中部に位置する白骨温泉は、松本から上高地へ向かう途中の沢渡から剣道を5kmほど走った場所にあり、
深山幽谷の趣を漂わせる山間に10軒の温泉宿が点在する静かな温泉地です。
なかでも湯元齋藤旅館は最も古く、創業は江戸中期の元文3年(1738)。
当時、松本藩から、当旅館の祖先にあたる大野川村の庄屋に「白船御礼」が下され、
本格的な湯屋を造ったのが始まりだといいます。
専務の齋藤聡介さんはこう話します。
「温泉は鎌倉時代にはすでに発見されていたようで、北陸から鎌倉を目指す鎌倉往還が通っていたこの地では、往来する人が湯に浸かったと伝えられています」

戦国の世には、武田信玄が乗鞍岳の麓に銀山を開発。
実際には鉄砲用の鉛が主鉱で精錬も行われたため、銀山の傷病者の療養に温泉が使われていたと伝わっています。
白骨温泉は『三日入れば、三年風邪をひかない』といわれるほど薬用効果が高いとされています。
さらに自家源泉の湯は飲泉ができ胃腸病の効能も望めるそう。
匂いも心地よく、まさに五感に響く名湯なのです。
宿には松本民藝家具などを配したラウンジも趣深く、
ここでは珈琲などを味わいながら音楽を聴いたり本を読んだりするのがよく似合います。
夕食は地元信州の食材を使ったその名も『しなの旬菜料理』。
なかでも信州サーモン、信濃雪鱈、信州大王岩魚を盛ったお造りは特筆すべき逸品です。
珍しい川魚の食べ比べで、クセもなくさっぱりとした旨味が絶妙。
さらに温泉で魚や野菜を蒸す信州源泉蒸し、信州プレミアム牛のしゃぶしゃぶなどまさに信州づくし!
箸をすすめるほどに地酒の杯もついつい重ねてしまう美味の数々が並びます。
信州で夢の時間を過ごし、朝食は温泉粥で。
宿泊するすべての時間に癒しを感じられます。
本誌では他にもリトリート安曇野ホテルやホテル富貴の森、高峰温泉などが紹介されています。
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