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2026-02-28 発売号 (2026年4月号)
これからの季節、花が色とりどりに咲いてきます。
婦人画報では「花を旅する」を特集。
今回は九州の「藤」の花の旅をご紹介します。
古より、高貴な紫で人の心をうるおしてきた藤の花。
風にたゆたう長い花房が織りなす優美な姿と、春の陽光に溶け込む甘い香りは、まさに日本の美の極みです。
絵画のような藤世界
河内藤園(福岡・北九州)
福岡県北九州市八幡東区の山あいに位置する「河内藤園」。
ここは、いまや日本国内のみならず、世界中の旅人が一生に一度は訪れたいと願う絶景の聖地です。
美しさの裏側には一家族が半世紀以上にわたって注ぎ続けてきた深い愛情と執念の物語が隠されています。
「河内藤園」は、公営の公園ではなく創設者である樋口正男さんが一代で築き上げた私営の庭園です。
「この世に生きた証しを残したい」という一途な思いから、1968年に原野の開墾を開始。
周囲の猛反対を押し切り、私財を投じて一本一本の苗を植え、大切に育て上げました。
現在、園内には樹齢100年を超える大藤をはじめ、22種類もの藤が咲き誇ります。
藤のトンネル

この「河内藤園」の代名詞ともいえるのが、全長80メートルと110メートルの2つの「藤のトンネル」。
頭上を覆い尽くすのは、白から淡いピンク、そして深い紫へと移り変わる見事なグラデーション。
トンネルに足を踏み入れた瞬間、光の加減によって色彩が刻一刻と変化し、まるで別世界へ迷い込んだかのような錯覚に陥ります。
さらに進むと現れる約1000坪の大藤棚は、まさに絶景といえます。
空を覆い尽くす藤のシャンデリアから降り注ぐ甘く気品ある香りは、視覚だけでなく嗅覚までも優しく包み込みます。
この圧倒的な美しさを維持するため、園では厳格な管理体制が敷かれています。
夜の藤も幻想的

中山熊野神社(福岡・柳川)
福岡県柳川市三橋町に位置する「中山熊野神社」。
この境内に足を踏み入れると、まず視界に広がる圧倒的な紫の美しさに息を呑みます。
樹齢約300余年を誇る「中山大藤」は、江戸時代に地元の酒店が大阪の野田から持ち帰った実を植えたのが始まりと伝えられており、現在では福岡県指定の天然記念物として、地域の人々に慈しまれています。
「中山大藤」の最大の特徴は、その花房の長さです。
約1700平方メートルの広大な藤棚から、無数の紫のシャンデリアが降り注ぐ光景はまさに絶景。
夜間にライトアップされる藤の姿も見逃せません。
漆黒の闇に浮かび上がる藤の姿はほかでは決して見られない艶やかさです。
藤の絶景はぜひ見に行きたい!写真もとても綺麗なので、ぜひ、本誌で詳細もご確認ください。
本誌では他にも、妙心寺、禅のこころ、などを紹介されています。
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