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温泉と風景が溶け合ったような「インフィニティ温泉」が注目されています。
「インフィニティ」とは「無限の」「果てしない」などの意味で、周辺の海や湖などと露天風呂の水面の境目がはっきりせずにひと続きのように見える温泉です。
ホテルや旅館だけでなく、日帰り入浴施設や自然の中に湧く湯も含め、絶景と一つになれる爽快な温泉につかってみませんか?
太平洋・伊勢湾・三河湾を一望するパノラマロビー

愛知県最南端、渥美半島の先端にある伊良湖岬までやって来ました。
海岸線に並ぶヤシの木や、エメラルドグリーンの海の色に離島のような空気があり、南国を思わせる開放感に満ちています。
「伊良湖オーシャンリゾート」は木々に囲まれた坂道をぐんぐんと上った先、岬の高台にあります。
ロビーに入った瞬間、目の前に現れるのは太平洋から伊勢湾、
三河湾までを一望する雄大なパノラマです。思わず「うわぁ」と声が漏れてしまいました。
入り口で多くの人が足を止め、写真を撮る姿にも納得の圧倒的な眺めです。
レストランやプールをはじめ、館内の至る所が海に開かれています。
東西それぞれに配置された客室も全室オーシャンビュー。
朝日に照らされる海と夕日に染まる海、どちらの眺めも捨てがたいです。
内湯や貸切風呂、サウナからも海を望む贅沢
そして何より贅沢なのが、湯につかりながらこの絶景を楽しめることです。
海抜約100mの高さにある露天風呂からは、ぽつりと浮かぶ神島、伊良湖水道を行き交う大小さまざまな船、恋路ヶ浜に寄せる波、風に揺れるヤシの木と、刻々と移ろう海の表情を見渡せます。湯船を満たすのは、弱アルカリ性で美肌の湯としても知られる伊良湖温泉です。
肌触りやさしい湯は湯あたりしにくいからこそ、時間を変えて何度も訪れたくなります。
そのたびに違った景色に出合えるでしょう。
さらに、内湯や貸切風呂、女性限定のミストサウナ、男性限定の高濃度炭酸泉の壺湯からも海を望めます。
温泉は日帰り利用も可能で、ヨガやエステ、ランチとセットになったお得なプランもあります。
「自然のエナジーに包まれながら、心身ともにリラックスしていただきたい。特におすすめは日没30分前の時間帯。絶景です」と企画広報課の渡邉佳織さんは語ります。
館内にはコース料理とビュッフェ、二つのスタイルのレストランを備えています。近隣の渥美魚市場でその日の昼前に水揚げされた新鮮な魚介類が並ぶなど、渥美半島の恵みを味わえるのもこのホテルの魅力です。
また、日本夜景遺産に認定された温室で菊の切り花を色染めできる電照菊ナイトツアーなど、地域の文化や風景に触れる体験プランも多彩に用意されています。
温泉、食、体験を通して海とともに過ごす時間。ここでは宿に滞在することそのものが旅の目的になります。
本誌では、絶景がのぞめる温泉宿をほかにも多数紹介しています。
大分・別府温泉に佇む老舗旅館では、5段に積み上げられた大展望露天風呂から別府の街並みと国東半島までを見渡せます。
静岡・熱海温泉のホテルでは、崖の高さを活かした段々畑のような湯船が相模湾と溶け合い、和歌山・白浜温泉のリゾートホテルでは、丘の上から太平洋の彼方に四国を望む雄大な一湯に出合えます。
そして新潟の秘湯では、山々を覆う雲海を眼下に見下ろす、まるで天空にいるかのような露天風呂も。
海、山、街並み――日本各地には、その土地ならではの絶景と一つになれる温泉がまだまだ眠っています。「境目のない絶景」を求める旅の参考に、ぜひ本誌もあわせてチェックしてみてください。
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