Vol.52
Veggy
What’s veggy?
本来、人はみんな、ベジタリアンなのです
ベジタリアンの語源は、ラテン語の「vegetus=健康で、生命力に溢れている」です。野菜をベジタブルと呼ぶことから、ベジタリアンを“野菜のみを食べる人”と認識している方は多いと思いますが、本当は『健康で、生命力に溢れた人』を指しています。
しかし、現代社会において、さまざまな要因から、人間が当たり前に備えているはずの生命力が、薄れつつあります。菜食は生命力を取り戻すための、有効な方法の一つです。とは言え、下記の表にもあるように、選択肢はいくつあっても良いと思います。厳密に実践しなくとも、少し意識を変えるだけで、身体は変わってくるのです。
veggyは、生命力に溢れ、毎日を充実した気持ちで過ごしていただけるよう、菜食の視点から食生活やライフスタイルを提案しています。
【Foods】
カラダとココロが健康になるおいしいベジタリアン食
【Life】
環境に優しく持続可能なライフスタイル
【Healing】
ホリスティック&スピリチュアルな癒しの案内
主なベジタリアンの種類

人生はマインド次第
数年前からveggyでもアメリカの様々な特集を組んでいますが、ベジィスポットと同時に気になっていたのが、近年の欧米におけるマインドフルネス・ブーム。1960年代のアメリカにおいて、仏教僧のティク・ナット・ハンがマインドフルネス瞑想を普及したり、1970年代になると生物学者であり心理学者でもあるジョン・カバット・ジンが広めたことで、よりマインドフルネスが認知されるようになったそうです。そのメソッドのベースは日本の禅や仏教からなので、日本人には実践しやすいのでは? と感じています。特にジョン・カバット・ジンのマインドフルネス・メソッドは、宗教観、神秘主義、教義的なことが一切含まれないため、より多くの人々が先入観なく取り入れやすかったのかもしれません。
しかし、マインドフルネスをモダンに体系化したジョン・カバット・ジン自身が、自身が体系化したメソッドについて、"自分のメソッドは深いマインドフルネスへ至る最初の段階の入り口"だと言い切っているのです。そう考えると、より深いマインドフルネスによるアウェアネス(気づき)に至るには、やはり神秘的な部分は外せないのでは? と私は感じています。
企業やビジネスマン、アスリートなどが個々のパフォーマンスアップのためにマインドフルネスを取り入れるのは、もはや普通になってきていますが、近年では小中学校で取り入れるケースも増加しています。例えばイギリスでは、ジョン・カバット・ジンのマインドフルネス・メソッドがベースの児童・教師向けプログラムMiSP(マインドフルネス・イン・スクール・プロジェクト)が2009年に発足し、ここで認定された教師が年々増え続け、様々なスクールで実践されているそうです。さらに2017年にはMiSPのアプリも開発され、より手軽に子供たちがマインドフルネスを取り入れやすい環境になってきています。
私が現代の子供たちにマインドフルネスが必要だと感じる大きな理由のひとつにイジメがあります。イジメを行う側の心理は、理由は違えど大なり小なりストレスとコンプレックスが作用し、多くの感情を"恐れ(悲しみ、嫉妬なども含む)"が支配している、とても不安定なココロの状態だからです。たくさん物事を吸収できる貴重な時期に、心がそんなネガティブな感情で支配されていてはとても勿体ないですよね。マインドフルネスの実践によって明晰さが高まるため、自然と子供たちの学力が向上するのは当然ですが、同時に物事の理解力も深まるため、最終的には子供なりの慈しみ(愛)に気づくことができると思うのです。子供たちの思考と行動が愛で満たされれば、放っておいてもスクスク育ち、トラブルもイキイキと乗り越え、社会へ巣立つのも早いのでは? と感じます。さらに近年は、うつ病や引きこもりだけでなく、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子供たちにも効果があるというレポートもあります。
私たちの思考パターンには何かしらのクセがあると思うのですが、そのクセが私たちのマインドに作用しているのであれば、ネガティブな思考パターンには、より意識して気づかなければならないと思うのです。
2017年4月23日編集長 吉良さおり
※ティク・ナット・ハン:ベトナム出身の禅僧であり、平和人権活動家、学者、詩人。ノーベル平和賞の候補にもなる。※ジョン・カバット・ジン:MBSR開発者。大学医学大学院教授であり、同大学のマインドフルネスセンター創設所長。禅思想を学び、ケンブリッジ禅センターを創設したメンバーの一人でもある。
