-まず編集者になったきっかけを教えてください-
今の会社はアパレルと出版の両方の部門があり、どちらも興味があったのでエントリーしたという感じですね。入社してからはずっと「パクロス」の編集を担当しています。入社するまでクロスワードというジャンルの雑誌がこんなにあることを知らなかったので、まず文化として新鮮でしたね
-クロスワードって解くのも大変そうですが作るのも難しそうです-
「マス目を作るのは、めちゃくちゃ条件の厳しいしりとり、という感じでしょうか。ヒントの文を書くほうは、たとえば"酒のつまみにピッタリ"だけでは"イカ"なり"エダマメ"なり人によって連想するものが違うので、"ピッタリなシーフード"といった情報をプラスして作る必要があります」
-2008年の1月号から紙面に編集長として登場されていますが、編集長になって嬉しかった?-
「そのときは嬉しかったですよ。初めっから"編集長になる"という目標があったので」
-では今後の野望は?-
「今後はいかに「パクロス」を有名にするかとか、世の中に受け入れられるものにしていくかとか、そういったことですね。作家さんを育てることもそうですし、パズル業界を盛り上げていきたいです」
-『編集長の部屋※』(※毎月お便りコーナー内に掲載されているコラム)を読むと、当然ながらとても「言葉」へのこだわりを感じますが、学生時代から文学青年でしたか?-
「仕事の影響ももちろんありますが、もともと書くことは好きで、学生時代は同人誌を作って雑文などを書いたりもしていました。学校の先生とかのネタを書いてましたね」
-ではどんなときにこの仕事の醍醐味を感じますか-
「製本されて手元に届いたときよりも、決められた文字数や時間の枠の中で、バシッと原稿が書けたときか一番嬉しいですね。時間などとの兼ね合いで必ず妥協する部分もありますが、その中で最高のものを仕上げるのがプロの仕事だと思います」
(2009年08月)