
週刊ダイヤモンド
【コロナで激増!?】止まらないチョコの市場拡大
チョコレートやココアの主原料であるカカオ豆の年間生産量は、 四半世紀で2倍以上になっていると言います。 日本は世界の中でも3位のチョコレート消費国となっています。 今年はコロナの影響でバレンタインのチョコレートの売り上げは落ち込みましたが、 4月に入るとチョコレートの販売金額は前年を上回り始めます。 中でも伸長が顕著なのは、ファミリーサイズの「徳用チョコレート」や「板チョコレート のカテゴリー。 お菓子作りのアイテムとして人気が高まっているそうです。 日本での消費という点ではひとまずコロナ禍という困難を乗り切った感がありますが 逆にカカオの生産については追い討ちをかけています。 もともと生産技術や価格形式のメカニズム、 労働環境など多くの問題を長年抱えてきましたが、 昨今では異常気象もさらに悪化させています。 ついに2020年2月には生産者からの要望により、カカオの価格が上昇しました。 カカオの国際価格はロンドンとニューヨークの先物市場で決まります。 その市場でカカオ豆を卸す商社やチョコレートを製造・販売するメーカーだけでなく、 利益を得たい投資家の思惑に左右されることもしばしば。 コロナ禍で投資の世界にも激変が起こり、 チョコレートを取り巻く社会システムが連鎖的に崩壊しかねません。おいしくて甘いチョコレート、実はとても厳しい状況に置かれています。 カカオの生産がどうかうまくいってほしいですね。 生産・経済の点から見るチョコレートについてはこちらに掲載しています!
