運を掴む、賢人の教え『人生の最悪期をどう乗り越えればよいか』

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PRESIDENT(プレジデント)

運を掴む、賢人の教え『人生の最悪期をどう乗り越えればよいか』

  ◆この記事が掲載されている雑誌は、期間限定で丸ごと1冊読むことができます◆   仕事やお金、男女の悩みなど、突然のコロナ禍に直撃され 今年は例年に増して多くの人が心にモヤモヤを抱えています。 賢人、聖者、高僧は衆生の悩みにどう応えるのでしょうか。  
人生の最悪期をどう乗り越えればよいか
  『リストラ、借金地獄、泥沼離婚。こんな人生もういやです。自殺したら楽になれるのでしょうか』   回答は真宗大谷派・瑞興寺僧侶の釈源光氏。   「絶望は早いうちに済ませなさい。このように私はアドバイスすることがあります。失望や絶望に対する免疫を獲得しておけば、人生の悲劇的状況に陥っても乗り越えやすくなるからです」   釈源光氏自身も、親が不仲で喧嘩の絶えない家で育ち、10代の頃には 家出をしたり自殺を企てて親に一生懸命に抵抗していたそう。 そのようにあがくことで、後に人生でピンチに見舞われたときには 経験則を活かして乗り切ることができたと言います。   「自らの命を断つことは仏教では殺生に当たります。基本的に仏教では自他の弁別がなく、一体のものであると考えます。みなさんの中に命としておられる仏様との関係性を断つことは、仏様を殺めてしまうことになります。仏様からいただいた命のご縁を自分から断ってしまうからです」   「誰もが基本は孤独。その孤独をよくよく承知している私のような者は他人の孤独がわかります。ですから、死にたくなるような孤独を感じたら、私の元へ話をしにきてください」   釈源光氏も「もうダメだ」という瞬間が何度もあったと言います。 そういうときに何か妙な知恵が湧いてくるので、諦めずにせいぜいあがき、大いに悩むこと。 それを出来ること自体が元気な証拠。 健全であるならばあがけるはず、悩めるはず、孤独に絶えられるはず、というのが釈源光氏の言葉です。  
  正直、自殺したいほど苦しいときは、周りのことは見えない、もしくは全員敵に思えたり 自分が”健全かどうか”なんてこともどうでもいいと考えるかと思います。 そういうときこそ、こういった話を聞いてくれる存在がいることを知ってほしいです。 誰かの話なんて聞く気力も、体力も、なにもないと思っていても 目の前が闇しかなくても、光がすっと差し込んでくるときがあるはずです。   この特集は、さまざまな「人生の悩み」に対していろんな方の回答が紹介されています。 私には全部が正解とは感じませんし、それは人それぞれで当たり前だと思います。 だけど、自分の人生に真剣に向き合うことが大切だとこの記事を読んでいて感じました。   こちらから全ての記事をお読みいただけます。 記事の有効期限: 2020年9月24日 Thursday]]>