《女性医師が答えるお悩み相談室》新時代の「フェミニンゾーン」ケア

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婦人画報

《女性医師が答えるお悩み相談室》

新時代の「フェミニンゾーン」ケア

  ◆この記事が掲載されている雑誌は、期間限定で丸ごと1冊読むことができます◆   女性たちの悩みに多い、フェミニンゾーンのトラブル。 乾燥してヒリヒリ痛い、かゆい、性交渉が痛くてつらい、 頻尿、尿もれ、膣のゆるみ、黒ずみなど 「人に見せるわけではない」「もう歳だから仕方ない」とただ耐えるのは終わりにして いくつであっても解決できるトラブルに向き合って快適な時間を過ごしたいですよね。   医療の世界でも 『GSM(Genitourinary syndrome of menopause=閉経関連尿路生殖器症候群)』 という概念ができ、フェミニンゾーンの不快症状は女性が訴えるべきもの、 改善できるもの、という風に変わりつつあります。   『老化』という言葉で片付けずに、人生100年時代、 今の医療者の考え方を取り入れていきましょう。  
3名の女性医師が答える「フェミニンゾーン」お悩み相談室
    本誌では、3名の女性医師が、あらゆる「フェミニンゾーン」の質問に答えています。   Q.自転車に乗ると、フェミニンゾーンがサドルに当たって痛みます。 硬いジーンズや下着が当たる感覚も不快。 趣味のヨガやピラティスも億劫になっています。(50歳)   A.その症状は膣の萎縮が進んでいる可能性が。 セルフケアが基本ですが、気になる場合は治療で緩和も。   八田真理子先生によると、非常によくあるお悩みだそうで、 GSMにより外陰部や膣まわりの痩せが原因だそう。 全体が萎縮し、水分量が減り、大陰唇、肛門周囲が圧迫され、擦れて痛むそうです。 対策としては、ジェルやオイルをつかった丁寧な保湿ケア。 入浴後はもちろん、朝も行うのが良いそうです。   上記で改善しない人は、受診してエストロゲンの腟錠や、 全身のホルモン補充療法(HRT)を試してみることがおすすめ。 しかし、HRTで改善しない人や乳がんのリスクがある人も少なくないので 「モナリザタッチ」などのCO2レーザー治療も試す価値ありだそうです。   モナリザタッチとは、専用プローブを腟内に入れCO2レーザーを照射する治療。 施術時間は数分で、外来で可能だそうです。 1回約30000円ほどで受けられるそうです。  
  加齢による変化には、抗えないですが、手をかけた人とかけていない人とでは 将来の腟の状態は変わるとのこと。 顔のスキンケアと同様に、専用保湿剤で優しくマッサージをしましょう!   他にもさまざまな質問に、女性医師たちが答えています。 こちらからお読みいただけます。 記事の有効期限: 2020年12月27日 Sunday]]>