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2021年に注目すべき人物!『ニッポンを変える100人』
新型コロナウイルスの感染拡大、パンデミックに伴う景気後退、迷走する政府の対策。 世の在り方が大きく変わり、混迷のなかで迎えた2021年ですが、 こんなときだからこそ逆境に立ち向かいピンチをチャンスに変える必要があります。 今回は、日本を変える人材100人を紹介している記事をピックアップ! ビジネス、インフルエンサー、マンガ・小説、舞台、アート、音楽、エンタメ裏方、 お笑い、政治、スポーツ、グルメの各ジャンルで活動し、21年に飛躍が期待される人たちです。今回紹介するのは ビビッドガーデン創業者 代表取締役社長の秋元里奈さん(29)。 ビビッドガーデンは産直通販サイト「食べチョク」を運営しています。 テレワークや巣篭もりで自炊する機会が増える中、 品質にこだわる農家や量子から直接お取り寄せができる同サービス。 秋元さんの実家も農業を営んでいましたが、彼女が中学生の頃に廃業。 「農家は儲かりづらい、という構造を変えたいんです。社会人になって帰省した際には、荒れ放題の畑にショックを受けました。これがサービス立ち上げの原体験になりました」 既存の物流方法では、中間業者が多く介在し、一次生産者の利益は3~5割ほど。 「農薬を使用せずに、野菜や伝統野菜などこだわりを持って作っても、スーパーや市場に並べば価格は均一化されてしまう。さらに人件費など生産コストを引くと、利益はほとんど残りません」 『食べチョク』では作り手は販売価格が自由に設定でき、粗利益も約8割と割高です。 20年6月には生産者1人あたりの月刊最高売上は、野菜は705万円、 水産物では約1500万円を記録したそうです。
『食べチョク』も既存の流通と敵対するのではなく、 作り手にとって”販路の選択肢のひとつ”になってほしい、と秋元さんは話します。 「今後もネットが不得手な高齢な生産者のためのサポートや地方自治体と連携するなど、作り手と消費者をつなげるための課題は山積しています」 たくさんの農家が救われて、日本に活気のある農場が増えるといいですね。 2021年は、『食べチョク』や秋元さんの考えがさらに広まっていきそうです。 本誌では、さらに99名の日本を変える人材が紹介されています。 こちらからお読みいただけます。 ]]>