
週刊ポスト
《復興する風景・定点観測フォトルポ》
3.11直後から記録した変わりゆく被災地の歩み
上の写真は約7万本あった松のうち唯一残った“奇跡の一本松”。 2012年に枯死が確認されましたが、保存整備されました。 一見すると町には活気が戻り、人々は笑顔を取り戻したように見えます。 しかし、原発事故によって故郷に戻れない避難者は約3万6000人。 震災関連死はこの10年で3767人にのぼります。 前例のない37兆円を超える復興予算で、被災地はどこまで復興したのでしょうか。 週刊ポストが10年間見つめ続けた「復興する風景」を紹介します。陸前高田のおばあちゃんは今日も自宅で復興を見守っている
津波の被害が眼前に迫った村上美江子さんの自宅前。
大きな被害だったにもかかわらず、電気やガスなど生活インフラは2ヶ月で復旧。
昨年、気仙沼へ通じる道路が開通し、車の往来は見違えるほど回復しました。
復興の様子を見守りつづけた村上さんは今も健在です。
こうして、住宅や町のインフラの再建はほぼ完了しました。 沿岸部の岩手、宮城、福島をはじめとする6県621地区では、 防潮堤や護岸の整備が進められ、現在は7割ほどが完成。 国道や剣道などの交通インフラも、震災前の状態にほぼ復旧しました。 しかし、この未曾有の災害の爪痕は、今も人々の心に重くのしかかります。 高齢化の進む被災地では、災害公営住宅で暮らす4割が65歳以上。 独居のケースも多く、住み慣れた土地から移ってきたために、 家を出たがらない傾向が強いといいます。 さらに、昨年からのコロナ禍が追い討ちをかけています。 避難先での新たな生活が長引き、故郷に戻らない選択をする人も少なくありません。 加速する人口減少にどう立ち向かうのでしょうか。 10年経った今も、復興は続きます。 本誌では、他にも被災地で復興を見守り、生活する人たちのインタビューや 当時と今の写真なども掲載されています。 こちらからご覧いただけます。
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