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俳優として主演を務めた『MIU404』が大ヒット、
ミュージシャンとしてもソロ・デビュー10周年を迎えた星野源さん。
自粛期間中にインスタグラム上で発表された楽曲『うちで踊ろう』は大きな社会現象となりました。
当の本人は、それをどう見ていたのでしょうか。
GQ JAPANのインスピレーション・オブ・ザ・イヤー2020を受賞し、インタビューに答えています。
4月3日のことだった
悲観的な報道ばかりで、だれもが不安に押しつぶされそうになっていたとき、
その歌が確かな生への希望を与えてくれました。
うちでおどろう ひとり踊ろう
変わらぬ鼓動 弾ませろよ
発表されたのは2020年4月3日。
7日に緊急事態宣言が発令される直前でした。
星野源さんが当時のことを思い出しながら語りました。
「3月末にドラマの撮影も完全に中止になり、いよいよロックダウンになるんだろうなという感じになってきて。そうなったら精神的にも追い詰められる人が爆発的に増えるだろうし、そうなる前になにかしたいな、なにができるかなと考えたんです。
歌を作ろうと思ったけれど、この状況では応援歌みたいなものはあんまり意味がないし、僕はそういうタイプじゃない。そもそも応援歌が好きじゃなくて(笑)。だったら、“その歌が持つメッセージを、ちゃんと歌の仕組みが回収する曲を作ればいい”と思いついたんです。
タイトルを『うちで踊ろう』にして、家の“うち側”でも、仕事場の“うち側”でも、心の“うち側”でも楽しめるように、楽器や歌、ダンスやイラストなど、何でも重ねてSNSで発表し合って遊べる企画にしてしまう。参加する人も、タグを追いかけて見てるだけの人も、外出自粛期間を楽しめる曲を作ろう。そう考えたら、ひと晩で曲ができあがりました」
言葉選びへのこだわり
“お家”で踊るではなく、“うち”で踊ろう。
その言葉選びにも彼なりのこだわりがありました。
「“お家で踊ろう”だと家の中限定になってしまう。家に居ろと言われても、医療従事者などそれができない方々もたくさんいますよね。でも、“おうち”から“お”を取るだけで、心の“うち”で踊るという解釈もできるようになる。“踊る”という言葉が“楽しむ”という意味に変わるんです。
家に居られない人や物理的に体が動かせない人でも、自分の“インサイド”で楽しむことができれば、少しでもこの状況を生きやすくできるんじゃないか。そんなふうに考えながら歌詞を書きました」
曲は「思いついちゃったし、できちゃったから」とその日のうちにインスタグラムで発表され、大きな反響を呼びました。
「こうなることは理想として思い描いていましたが、現実的に考えて、知り合いのミュージシャンや自分のバンドメンバーが音を重ねてくれて、僕のファンに届けば十分だろうと思っていたんです。でもあっという間に広がっていって『こんなに!?』って驚きました。
インスタを始めてまだ半年くらいしか経っていなかったんですが、フォロワーが一気に70万人も増えたんです。音楽の力ってすごいと勇気をもらいました」
本誌では、星野源さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
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