【イタリア人の暮らし】スーパーに70年通い続ける女性とその店主

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なかなか海外旅行ができず、好きな国へ行きたくても行けない方も多いはず。

旅行をしながらも、現地の人たちの暮らしぶりを見るのも楽しいですよね。
ファッションや芸術、食事も人気なイタリアの現在はどのようになっているのでしょうか?

『イタリア好き』では今現在のイタリアの人々の暮らしに密着しています。
その中から、1910年から続くスーパー『アリエッティ・カルニ』に通う女性とオーナーをピックアップします!

 

70年前から同じ店に通い食材にこだわる女性

 

 

娘さんの横で買い物を仕切る女性は、70年も前から通っているというアンナマリアさん。
「肉屋だったおじいさんの代からだからね」とかなりの強者です。

娘のエレナさんはマンマの指示で何やら難しい質問を店員に投げかけています。
どうやら、メニューと買い物リストはマンマのこだわりが強く反映されているようです。

バターで焼いて食べるという七面鳥のムネ肉、ウサギ、ポッリート用の牛肉に豚バラ、
グラノ・パダーノとヤギのチーズ、仔牛肉のたたきは明日のお昼用に。
野菜もたくさん買い込んで買い物袋は満パンです。

マンマも納得のご様子。

 

食材と同じくらい人材も大切

 

 

スーパーの中でもひときわ賑わっているところが肉のショーケース前。

それぞれのお客さんのリクエストに、丁寧に対応している様子。
それはこのお店の歴史でもあるようです。

前身は1910年から続く肉屋で、お父さんの代でスーパーに転身し、
4代目のフェデリコさんは、その歴史を背負いながら進んでいます。

そしてフェデリコさんがコロナ禍で改めて感じたのは

「商品力はもちろんだけど、もっと大切なのは“人材”なんだって。こういうときだからこそ、信頼できる人を大切にしたい」

とのこと。

 

長年勤める従業員がいて、信頼を寄せ、長年通うアンナマリアさんのようなお客さんがいる、
働く人もお客さんも、こうした大切な人材がいるからこそ成り立っているんですね。

 

 

本誌では他にも野菜市場や個人で販売する野菜店なども紹介されています。
ただお店を知るだけでなく、そこで働く人や通うお客さんのあたたかさも感じられます。

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