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日本に住んで19年の韓国人・ハンアルムさんの料理は何しろ手早いもの。
あれよあれよという間に食卓に小皿や鉢が7つも8つも並んでいます。
吉祥寺の古道具屋で買った豆皿や旅先で出会った日本の焼き物に、韓国の惣菜がしっくりなじみます。
アルムさんは、留学生時代に「売っていないから」と母国の惣菜や漬物を作り始め
結婚12年目の今も食卓には欠かせません。
今回は、アルムさんの優しい味付けの韓国料理を紹介します。
韓国料理でもやさしい味付けの常備菜
アルムさんが作る韓国料理はどれもやさしくマイルドな味付け。
「韓国料理は焼肉屋タッカルビばかりじゃないので。毎日の料理は全部がやさしい味です」
ご飯に好きなおかずや漬物をのせて、スッカラ(スプーン)の背で器に一口ずつ軽く押し付けながら食べます。
どれかひとつがとびきり辛かったり濃すぎると、口中調味のバランスが崩れます。
だからどの惣菜も食べ飽きない味なのです。
ただし、味の要となる胡麻油は、香りの華やかな祖母の手作りを使用しているそうです。
スウェーデン出身で、旦那さんのルドさんはこう話します。
「うちは毎日韓国料理っていうわけじゃないし、洋食も和食もあります。でも彼女の作る韓国料理は飽きないし、野菜だけでなく豚肉のコチュジャン炒めや、タットリタンという肉じゃが風の鶏肉料理など肉もバラエティー豊かで大好きです」
常備菜が豊富にありますが、品数が多くても調理時間は短く、
時間がある時は2、3日分作り置きしているそうです。
簡単につくれるレシピ『カクテキ』
【材料】
大根(葉つき)、塩
(A)アミの塩辛、魚醤、にんにく(すりつぶし)、韓国唐辛子(粉)
分量はこちらからご覧いただけます。
【つくり方】
(1)大根は葉を切り離し、縦半分に切って皮ごと薄めの乱切りにしてボウルに入れ、塩を混ぜます。
葉はざく切りにして加えて混ぜ、約15分置きます
(2)大根がしんなりとしたら水で洗って塩を抜き、しっかりと水気を絞ります
(3)2にAを加え、満遍なく混ぜ合わせます。
ジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて閉じます。
発酵が進むと袋が膨らむので、一日1回空気を抜くこと。
1週間後から食べられます。
※冷蔵庫で1ヶ月保存可能。日増しに酸味が出ておいしくなります
本誌では『パ(ネギ)キムチ』のレシピや、ほかにもチキンやチヂミ、酔い覚ましのスープなど
韓国ならではの料理やレシピがたっぷり紹介されています!
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