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いきいきと健康的な生活を送るために大事な食事、運動、そして睡眠。
大切なものだからこそ“よい睡眠”をとろうと心がけていると思いますが、実は誤解していることも多いようです。
今回は睡眠学や時間生物学が専門の江戸川大学 睡眠研究所 所長の福田一彦先生が
『よい睡眠』のための行動について解説しています。
これは常識?
眠くなくても、決まった時間に布団に入っている
答えは【×】
布団に入るのは自然に眠くなってからがよい
よい睡眠とは、布団に入っている時間と実際に眠っている時間が、ほぼイコールになること。
これを睡眠効率が高い状態と言います。
布団の中で起きている時間が長くなると、脳が勝手に『布団の中は眠れないところ』と認識してしまいます。
なので、布団に入るのは眠くなってから。
布団の中でのスマホの使用や読書なども控えて、『布団は眠るための場所』と脳に認識させましょう。
また寝付きが悪い人は寝る時間だけでなく、昼間の過ごし方を見直してみるのも大事。
うたた寝などを繰り返すと、睡眠のリズムが乱れる原因にもなります。
よい睡眠を得るには、昼は活動的に過ごして夜はしっかり寝るといった、
メリハリのある生活を送るよう心がけるとよいでしょう。
ブルーライトの影響があるので、寝る前はスマホを見ない
答えは【○】
スマホだけでなく、部屋の明るさにも要注意!
ブルーライトは体内時計に直接働きかけるので、寝つきが悪い人は特に注意が必要です。
また、ブルーライトだけでなく、SNSなどの情報が脳が覚醒してしまうことも睡眠に悪影響を与えます。
ですから、寝る前はスマホを見ないようにするのがいいでしょう。
さらに、ブルーライトはスマホだけでなく、部屋の照明の光にも含まれています。
まぶしい青白い照明の部屋にずっといると、眠れなくなってしまうことも。
おすすめなのは、寝る2時間くらい前から部屋の照明を少し落として暗くすること。
オレンジ色の照明ならよりいいでしょう。
冷え性なので寝る前に入浴や運動をして体を温める
答えは【×】
入浴や運動は、寝る2時間前までに。
人間は眠ろうとするとき、体温が下がります。
体温が上がっている状態だと、寝つきが悪くなってしまうため、
入浴や運動は就寝2時間前までに済ませておき、自然と体温が下がる時間を作ってあげましょう。
あと、夏場でやってしまいがちなことは寝ている間にエアコンをタイマーで切ってしまうこと。
部屋の中が暑くなると、体温が上がってしまうため、夜中に何度も目覚めてしまうことになります。
エアコンは快適な温度に設定して、朝起きるまでつけたままがいいでしょう。
本誌では、休日の疲れの取り方、悪夢、水分補給など睡眠に関わる行動についての良い・悪いが紹介されています。
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