「眠くなくても、決まった時間に布団に入っている」誤解してるかも…『元気を支える睡眠』

  • 更新日
  • 有効期限 2022.08.31

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いきいきと健康的な生活を送るために大事な食事、運動、そして睡眠。

大切なものだからこそ“よい睡眠”をとろうと心がけていると思いますが、実は誤解していることも多いようです。

 

今回は睡眠学や時間生物学が専門の江戸川大学 睡眠研究所 所長の福田一彦先生が
『よい睡眠』のための行動について解説しています。

 

これは常識?

 

眠くなくても、決まった時間に布団に入っている

 

 

答えは【×】

布団に入るのは自然に眠くなってからがよい

 

よい睡眠とは、布団に入っている時間と実際に眠っている時間が、ほぼイコールになること

これを睡眠効率が高い状態と言います。

布団の中で起きている時間が長くなると、脳が勝手に『布団の中は眠れないところ』と認識してしまいます。

なので、布団に入るのは眠くなってから。

 

布団の中でのスマホの使用や読書なども控えて、『布団は眠るための場所』と脳に認識させましょう。

 

また寝付きが悪い人は寝る時間だけでなく、昼間の過ごし方を見直してみるのも大事。

うたた寝などを繰り返すと、睡眠のリズムが乱れる原因にもなります。

 

よい睡眠を得るには、昼は活動的に過ごして夜はしっかり寝るといった、
メリハリのある生活を送るよう心がけるとよいでしょう。

 

ブルーライトの影響があるので、寝る前はスマホを見ない

 

 

答えは【○】

スマホだけでなく、部屋の明るさにも要注意!

 

ブルーライトは体内時計に直接働きかけるので、寝つきが悪い人は特に注意が必要です。

また、ブルーライトだけでなく、SNSなどの情報が脳が覚醒してしまうことも睡眠に悪影響を与えます。

ですから、寝る前はスマホを見ないようにするのがいいでしょう。

 

さらに、ブルーライトはスマホだけでなく、部屋の照明の光にも含まれています。

まぶしい青白い照明の部屋にずっといると、眠れなくなってしまうことも。

おすすめなのは、寝る2時間くらい前から部屋の照明を少し落として暗くすること

オレンジ色の照明ならよりいいでしょう。

 

冷え性なので寝る前に入浴や運動をして体を温める

 

 

答えは【×】

入浴や運動は、寝る2時間前までに。

 

人間は眠ろうとするとき、体温が下がります。

体温が上がっている状態だと、寝つきが悪くなってしまうため、
入浴や運動は就寝2時間前までに済ませておき、自然と体温が下がる時間を作ってあげましょう。

 

あと、夏場でやってしまいがちなことは寝ている間にエアコンをタイマーで切ってしまうこと。

部屋の中が暑くなると、体温が上がってしまうため、夜中に何度も目覚めてしまうことになります。

エアコンは快適な温度に設定して、朝起きるまでつけたままがいいでしょう。

 


 

本誌では、休日の疲れの取り方、悪夢、水分補給など睡眠に関わる行動についての良い・悪いが紹介されています。

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